| LEDヘッドライトの進化は”レーザーライト”をも不要にしてしまった |
レクサスは先日「RX」の2020年モデルを発表し、今回はそれに採用される新型「ブレードスキャン・アダプティブLEDヘッドライト」の機能を解説する動画を公開。
名前からして何やらすごそうなヘッドライトですが、マトリクスLEDヘッドライトを更に進化させたような機能を持つ模様。
ここでその内容を見てみましょう。
マトリクスLEDヘッドライトとはなんぞや
まずマトリクスLEDヘッドライトについてですが、これは簡単に言うと「照らす必要のないところは照らさず、照らす必要があるところを照らす」ライト。
たとえば、遠くの道路脇や標識などをハイビームにて照らし出し、逆に対向車には眩しくないようロービームを照射する、という具合。
作動原理や範囲については各メーカーとも(特許の関係か)異なりますが、アウディの場合は「10億通りもの」照射パターンを持っている、と紹介されています。
下はアウディジャパンによりマトリクスLEDヘッドライトの紹介動画で、かなりわかりやすくまとめられています(4年前のものなので、今のマトリクスLEDヘッドライトはもっと進化しれいる)。
なお、ぼくが乗っていたアウディTTにもこれが(オプションで)装備されており、かなり重宝したのもまた事実。
「そんなモンはいらん」という人も多い「おせっかいな」機能かもしれませんが、ぼく自身は「オプションでラインアップされているのであれば、今後も必ず選ぶだろう」と考えるデバイスのひとつ。※ぼくも、自身で体験するまでは「そんなモンはいらん」と思ってた
レクサスの「ブレードスキャン・アダプティブLEDヘッドライト」はこう作動する
このブレードスキャン・アダプティブLEDヘッドライトは「0.7度」の角度でLEDの照射角をコントロールできるのが特徴で、これまでレクサスのクルマに採用されていた「1.7度」に比較して大きく進歩しています。
これによって、より細かい照射範囲の調節が可能となったほか、より広い範囲を照らすことが可能になった、とのこと。
加えて歩行者検知についても従来の32メートルから56メートル先まで検知できるようになり、高い安全性を誇ります。
レクサスのブレードスキャン・アダプティブLEDヘッドライトについては、他メーカーのマトリクスLEDのように「LED素子が直接、前を照らす」のではなく、まずLEDはブレード状のミラーに光を照射(これが名称の由来でもある)。
そしてブレードが角度を変えることで「照らしたいところをピンポイントで照らす」ことに。
まずはカメラによって周囲の状況を把握し、この場合だと対向車や先行車、自転車をキャッチ。
そして対向車や先行車にはまぶしくないように光を落とし、自転車に対しては「見落とさないよう」光を当てます。
そのほか、通常のライトでは照らせない道路両脇やガードレールの反射板も照らし、道の形状も判別しやすくなっていることがわかりますね。
そのほか、曲がりくねった道でも、つねに道路を照らしたり、標識を照らしたりといった基本的な機能も備えていると思いますが、非常に有用なヘッドライトだということがわかります。
VIA: Lexus UK- YouTube