| ミルテックはハイパフォーマンスカーに特化した本気のエキゾースト専門メーカー |
現時点ではおそらく「最初」となる新型トヨタ・スープラの社外品エキゾーストシステムのサウンドを収めた動画が公開に。
トヨタ・スープラは「チューニング推奨」の姿勢を大きく押し出しているため、今後多くのチューナーがそのカスタムパーツをリリースすることになると思われますが、今回先陣を切ってマフラーをリリースしたのはミルテック・スポーツ(Milltek Sport)。
新型トヨタ・スープラはどのチューナーにとっても注目の的
Milltek Sportはイギリスのエキゾーストシステムメーカーで、ポルシェ、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、ロータス、ルノーのほか、ホンダと日産用エキゾーストも手がけますが、ホンダは「シビック・タイプRのみ」、日産は「GT-Rのみ」対応という超ハードコアなメーカーでもあります。
よって音量よりも性能向上を第一に置いており、そのためFiエキゾーストやアーミトリクスのような「爆音系」ではなく、動画を見るに「意外にマイルド」。
ただ、回転数を上げるとパルス感を伴うサウンドを聞かせ、アクラポヴィッチとよく似た印象を受けます。
なお、スープラのレーシングカー「Supra GT4」に採用されるエキゾーストシステムは「アクラポヴィッチ製」で、そこから予想するに市販モデルのスープラにもアクラポヴィッチ製エキゾーストシステムが登場することになりそうですね。
このスープラGT4用のエキゾーストシステムは「軽量化」を考慮して一本出しに変更されていますが、ロードカーのスープラにおいても同様に「一本出し」マフラーが人気化するかもしれません(1990年代には、2本出しを1本出しに変更するカスタムが流行ったことがある)。
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そのほか、HKSもマフラーを開発中と伝えられ、こちらの登場も楽しみなところ。
問題なのはそのチューニングパーツの価格
新型スープラはBMWと共同開発されており、見たところ(テールパイプの位置などからするに)Z4とスープラは全く同じパイプの取り回しを採用している可能性が大。
となるとZ4と共用ということで、これまでトヨタとは縁のなかった「ACシュニッツァー」「レムス」「3D Design」等、そして今回のミルテックやアクラポヴィッチが参入してくることになり、それを国産勢(HKS、BLITZ、フジツボなど)が迎え撃つということになりますが、国産勢は(トヨタ86用のマフラーを見るに)15万円前後、しかし欧州勢のエキゾーストシステムは(BMW用を見るに)30万円以上になると考えられます。
これはエアロパーツやサスペンションについても同様で、新型スープラのチューニングパーツは「欧州と国産」とで価格が二極化するかもしれませんね(もしかすると、国産勢が”儲け時”とばかりに欧州チューナーの価格帯にあわせた高い設定を行ってくるかも)。