| 色々と思うところはあるが、やはりスープラを選びたい |
アメリカの評価期間、ケリー・ブルーブックがホンダ・シビック・タイプRとトヨタGRスープラとを比較テスト。
両者を比較するのはちょっと無理がある(どう考えてもスープラのほうが上)ように思えますが、よくよく考えると日本での価格はホンダ・シビック・タイプRが4,500,360円、トヨタ・スープラ(SZ)の価格が4,900,000円なので、「意外と離れてない」ということもわかります(90年代における両者の価格差を考慮すると、これはちょっとびっくり)。
なお、エンジンはホンダ・シビック・タイプRが2リッター4気筒ターボで320馬力、トヨタ・スープラSZは2リッター4気筒197馬力。
トランスミッションだとシビック・タイプRが6速MT、スープラは8速ATを採用し、駆動方式ではシビック・タイプRがFF、スープラがFR。
トヨタ・スープラは4気筒モデルでもその楽しさが損なわれていない
北米だとスープラに「SZ」はラインアップされていないため、スープラとシビック・タイプRとの価格差が大きく(150万円くらい)比較が難しくなるものの、日本市場だと「意外と価格差近い」」ということを考えると、意外や両者間で購入を悩む人がいるのかもしれませんね。
なお、ぼくがこの両者から「どちらかを」選ぶとすると、やはりスープラ。
そのイメージからしてもスープラのほうがずっと上に感じられますし、FRということで操る楽しさも大きそう(チューニングポテンシャルも高そう)。
ただ、出力が「197馬力」というのはちょっと見劣りする部分ですが、ECU変更でポンと出力を向上させることもできそうですし、様々なチューンの過程が楽しいのもスープラのほうかもしれません。
ちなみにスープラには2リッターターボの「SZ」「SZ-R」、3リッターターボの「RZ」がありますが、トヨタによれば2リッターも3リッターもエンジン以外は同一で、つまりサスペンションやブレーキは同一、とのこと。
他の車だと一般的に、グレードが異なればこのあたりは「差別化」されることになりますが、トヨタは「走りの楽しさを損なわないよう」にここでのコストダウンを行わなかった、ということになります。
シビック・タイプRのポテンシャルはスープラSZを上回る
そしてシビック・タイプRですが、これはやはり「320馬力、MT」というところが最大の魅力。
さらにはアダプティブダンパーも装備しており、その内容としては「スープラSZよりも完全に上」だと言えそう。
ストイックに走りを追求するのであればシビック・タイプRしかないだろうなとは思うものの、あまりにアグレッシブすぎる外観は購入をためらわせるものがあり、「毎日乗ると、ちょっと疲れるかも」と感じることも。
そういった「プラスとマイナス」そして心情的な部分までをも考慮すれば、「やはりスープラだろうな」と考えているわけですね。
なお、ケリー・ブルーブックの結論としては「甲乙つけがたい」。
そして両者は異なる性格を持っており、それぞれのユーザーがそれぞれの意図を持って選ぶべきクルマであり、シビック・タイプRとスープラとの間で優劣をつけるのは無意味である、ともコメント。
これにはぼくも完全に同意です。
VIA:Kelly Blue Book