| レッドゾーンまで回したサウンドをここまで近くで捉えた動画はなかったように思う |
レクサスLFAというと、ポルシェ・カレラGTと並んで「もっともいいサウンドを発するクルマ」として知られ、それについては誰も異論がないところ。
そして今回、そのレクサスLFA(しかも希少なニュルブルクリンク・エディション)をシャシーダイナモに乗せ、レッドゾーンまで回した際の快音を収録した動画が公開されています。
これはバーレーンのEKanooパフォーマンスが計測したもので、その数値は531馬力。
公称値は560馬力なのでそれよりも低い数字ではあるものの、公称値は「エンジン単体」で計測した数字であり、トランスミッションやプロペラシャフト、デフ、ドライブシャフトやハブを介していない数字だということには留意する必要があります。
そしてそれらを通してシャシーダイナモで計測を行うと、FRの場合は10〜15%程度のロスがあり、これを鑑みるに「500馬力くらい出ていればカタログ通り(もしくはそれ以上)」ということになりますね。
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レクサスLFAのエンジンは「専用設計」
レクサスLFAに搭載されるエンジンは4.8リッターV10(1LR-GUE)で、製造はヤマハ、サウンドチューニングもヤマハによるもの。
その音の素晴らしさたるや比類なく、高音に至るまでの澄んだ音はまさにフォーミュラカーを想起させます。
そしてエンジンのみならず「何から何まで」専用に作られたのがLFAであり、その妥協なきクラフトマンシップがLFAを伝説まで押し上げることになったと言っても良さそう。
レクサスLFAを見てきた!走りに特化したクルマだと考えていたが、ロールスロイスよりも美しい塗装面を持つなど「芸術点」も世界最高レベルだった
ちなみにV10は「構造的に」優れた音を出すといことも技術的に解説されていますね。
【動画】レクサスLFA等に積まれる「V10エンジン」が最高のサウンドを奏でると言われるのはなぜか?科学的に解説してみよう
そして動画ではテールパイプ付近、そして室内からのサウンド両方を収録。
こちらはレッドゾーンに入れた状態。
これまでにもいくつかレクサスLFAニュルブルクリンク・エディションのサウンドを収めた動画が公開されているものの、レッドゾーンまで回した音を聞かせるものは珍しい、と思います。
シフトダウンの際のサウンド、そしてメーターの動きもなかなかにスペクタクル。
ちなみにレクサスLFAに採用されるトランスミッションは6速ASG(アイシン精機製RB60M)。
これはマニュアル・トランスミッションをロボタイズ化したもので、いわゆるシングルクラッチ(ランボルギーニのeギアのようなもの)ATということになります。
レクサスLFAはカーガイ、セレブにも大人気
なお、レクサスLFAは各方面で非常に高い人気を誇っており、かのジェレミー・クラークソンも「レクサスLFAは今までに乗ったクルマの中ではベスト」と称しているほど。
その素晴らしさの大きな理由はやはり「V10サウンド」だと語っています。
【動画】ジェレミー・クラークソンがインタビューに答える。「今でも、これまで運転した中だとレクサスLFAがもっともいいクルマだと考えている」
そしてお騒がせセレブ、パリス・ヒルトンも過去に複数台のレクサスLFAを所有していたことでも有名(なんだかんだでパリス・ヒルトンはスポーツカー好き)。
レクサスLFAはもともと「一から開発された専用設計車」なのでミドシップレイアウトを採用することもできたはずですが、トヨタは「扱いやすさ」を考慮してFRを選んだと言われていて、その運転のしやすさがセレブにも評価されているのかもしれませんね。
パリス・ヒルトンが乗っていたパールホワイトのレクサスLFAが5500万円で販売中。どうやらLFAはお気に入りで2台乗り継いだ模様
VIA:EKanooRacingTV