| レクサスLFAはその相場が下がらない |
ボディカラーは11台しか生産されなかったスティールグレイ
さて、不動の人気を誇るレクサスLFAがRMサザビーズ開催のオークションに登場予定。
レクサスLFAはわずか500台のみが製造されていますが(うち190台がアメリカにて販売)、今回出品される個体は430番目の生産なのだそう。
加えて、このボディカラー「スティールグレイ」にペイントされた車体は11台しか存在せず、つまり「かなり希少」な個体ということになりますね。
ワンオーナー、そしてコンディションは新車並み
今回出品されるレクサスLFAにつき、米国ユタ州のオーナーへと納車され、ずっとそのオーナーが保管しており走行距離はわずか500マイル(約800km)。
まさに新車コンディションと言って良さそうですね。
現在も新車価格を大きく超える価格にて取引されているのがレクサスLFAですが、その希少性のみならず(少ないからといって相場が高くなるわけではない)、「数字では表せない、感覚に訴えかけるフィーリング」が高く評価され、レクサスにしかできないクルマづくりを行った結果がコレクターズアイテムとしての価値を高めていると考えていいのかも。
数字だけを追いかけると、後発からすぐに追い越されて存在意義を失うものの、数字では表せない魅力を追求すれば、それはいかなるライバルが登場しようとも色褪せることはない(むしろ時間とともに輝きを増す)、という事象を表しているとも言えます。
なぜレクサスLFAは特別なのか
レクサスLFAは非常に高価なクルマだと言われますが、その大きな理由は「何から何までもが専用設計」を持っているためだとぼくは考えています。
レクサスLFAの設計における最重要課題は、チーフエンジニアである棚橋晴彦氏によれば「総重量を軽く抑える」ことだったといい、そのためにカーボン製キャビンを採用したほか、それ以外の部位にもCFRPを多用することでシャシー構造の65%がカーボン製となり、従来の構造に比較して100kgも軽量化されている、とのこと(残り35%はエンジンとサスペンションを支持するアルミ合金ブレース)。
しかもこれは100%自社開発であり、金属との接合についても独自に開発を行ったとされています。
エンジンにもレクサスLFA専用に開発された4.8リッターV10(1LR-GUE)を採用し、許容回転数は9000RPM(相当に高回転と言われるランボルギーニ・ウラカンの5.2リッターV10でも8500RPM)。
バンク角は72度、チタンバルブとコンロッド、鍛造アルミピストン、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)コーティングが施されたロッカーアームを持ち、出力は552HPを誇ります。
さらにはサウンドにもこだわっており、アイドリングでは「優雅な重低音」、高回転時は「F1マシンを彷彿とさせるドラマチックなサウンド」を実現しており、この実現のためにはサージタンクの容量調整、チタン製デュアルステージサイレンサー、等長エキゾーストマニホールド等の採用が行われることに。
このレクサスLFAの内装は特別仕様
そして特別なレクサスLFAをさらに特別にしているのがこのインテリア。
このインテリアは「オーダーメイド」だとされ、同一の仕様を持つ個体は他にない、とのこと。
シートはブラックレザー、そして対象的にドアパネル、トランスミッショントンネル、ダッシュボード、ピラー、ヘッドライナーは真っ赤なアルカンターラで仕上げられています。
加えてカーペット、シートバックも「レッド」というこだわりの仕様ですね。
付属品としてはマニュアル、販売用の資料、タイヤゲージ、懐中電灯などが揃う模様。
このレクサスLFAの購入価格は338,000ドルだったそうですが、予想落札価格は425,000ドルから500,000ドルだと言われており、しかしその希少性やコンディションを考慮すると、もっと高い値がついても良さそうにも思います。
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