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トヨタが自社の「トヨタ博物館」に初代ホンダNSXを常設展示!他社のクルマでもいいものはいいと認める姿勢は「さすがトヨタ」、そしてレクサスLFAの前に展示される

トヨタが自社の「トヨタ博物館」に初代ホンダNSXを常設展示!他社のクルマでもいいものはいいと認める姿勢は「さすがトヨタ」、そしてレクサスLFAの前に展示される

| ホンダNSXが発表された1989年は「日本車のビンテージイヤー」 |

これまでトヨタ博物館に行ったことはなかったが、一度は訪れてみようと思う

さて、トヨタが「トヨタ博物館」にホンダNSXを加えた、と発表。

「クルマ館 3F常設車両」としての加入であり、一時的な展示ではなく、自動車の歴史の一部として常設されることになるようですね。

なお、ホンダNSXは1989年に発表されていますが、同年には初代レクサスLS(トヨタ・セルシオ)、日産R32 GT-R、マツダ・ロードスター(初代NA)が発表されており、これらはいずれも他の自動車メーカーへと大きな影響を与え、のちの自動車業界を変革したクルマたち。

今思えば「とんでもない年だったなあ」という印象ですが、トヨタによると、この年は「日本車のビンテージイヤー」といわれている、とのこと。

ホンダNSXはこんなクルマ

NSXは「NS-Xコンセプト」として1989年2月9日にシカゴオートショーにて公開されていますが、もとは1984年に「フロントエンジン、フロントドライブ」つまりFFスポーツカーとして開発がスタート。

しかし1986年に「アキュラ」ブランドの展開が開始され、おそらくはそのイメージ向上も考慮されて「スーパースポーツ」へと開発がシフトされ、同時に「ミドシップ」へとスイッチしています。

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NS-Xコンセプトは市販バージョンのNSXよりもやや小ぶりで、エンジンもシングルカムではあったものの、市販バージョンではDOHC、かつVTEC搭載へと変更されていますが、開発にはアイルトン・セナが関わったことでも知られ、ニュルブルクリンクでテストドライブを行った際には「ボディ剛性が足りない」と指摘され、その後ボディ剛性が50%アップされたことも有名ですね。

ただしそれでもボディの強度は十分ではなく、当時ぼくが試乗した際には「(ボディが歪むから)段差の上にクルマを停めてドアの開閉をしないで」「車体が左右に傾いた状態でのドアやハッチの開閉はしないように」と強く言われたことを思い出します。

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なお、「NSX」のネーミングはアメリカ側からの要望だとされ、「New Sportscar」と未知のものを表す「X」とを組み合わせたもの。

1989年のNSX発表が与えたインパクトは非常に大きく、それまではスーパーカーとは、「ドライバーが一定の忍耐を強いられるもの」という認識があったものの、NSX発表登場以後、フェラーリはじめスーパーカーメーカーはその考えをあらためざるを得なくなったと言われています(それはレクサスLSその登場以後の高級車メーカーも同じで、マツダ・ロードスター登場後に多くのオープンスポーツが登場したのも同様)。

当時のキャッチコピーは 「our dreams come true.」、「緊張ではない、開放するスポーツだ」 。

二代目NSXは2022年で販売終了、三代目NSXは白紙状態

初代NSXは2005年に販売が終了しており、その後になんどか後継モデルの話が持ち上がるも、その度に経済危機等で話が流れてしまい、なかなか実現しなかったという運命を持っていて、しかしようやく二代目NSXが登場したのが2016年。

こんなコンセプトカーもあった。NSX後継になるはずがバブル崩壊で消え去った「ホンダHSCコンセプト」

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ただしその二代目NSXも販売状況が芳しく無く、2022年モデルを最後に販売が終了することがアナウンスされており、現状三代目については「ほぼ白紙状態」だと言われていますね。

ホンダが「3代目NSXは実現する」とコメント!ホンダにとってNSXとはその考え方を世に示す手段であるようだ。そこでボクは初代と二代目NSXの違いを考えた
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| 初代NSXはNSXの「X」が示すとおり未知の新しさがあったが、二代目NSXは既知の技術やコンセプトだった | 加えて、二代目NSXはその必然性が希薄で、NSXにしかできず他のスポーツカーにできない ...

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参考までに、(当然ではありますが)ホンダ自身もNSXを所蔵しており、かつ(走行可能な状態での)動態保存を行っており、時おり走行させる様子も公開済み。

ホンダNSX
【動画】ホンダが「自社で保管する」初代NSXを走らせる!動態保存を目的に定期的に走行させる様子を公開

| このほかにもホンダは貴重な動画を多数公開 | さて、ホンダが時折公開する「Honda Collection Hall 収蔵車両走行ビデオ」。この動画はホンダが「コレクションホール」に展示しているク ...

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加えて、WEBコンテンツ「名車図鑑」でもそのサウンドを聞くことが可能です。

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トヨタ博物館とは?

トヨタ博物館は「世界のクルマの進化と文化をたどる博物館」というコンセプトのものとに運用されており、1989年(つまり日本車のビンテージイヤー)にトヨタ自動車創立50周年記念事業のひとつとして開業しています。

博物館内には日米欧の車両140台が展示され、文化資料4000点、ミニカー800台など多種多様なコンテンツを擁しており、車両だと1894年のベンツ ヴェロ、1899年のパナール エ ルヴァッソール タイプB2など100年以上前のクルマから、ホンダ・インサイト、テスラ・ロードスターなど「ハイブリッドやEV時代の先駆者」も展示しており、文字通り自動車の歴史をその目で追うことができるようです(今までに訪れたことはなく、一度行ってみようと思う)。

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トヨタ博物館

住所:〒480-1118 愛知県長久手市横道41-100
電話:0561-63-5151
休館日:月曜日
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参照:トヨタ博物館

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