日本では2004年に販売が終了した70系ランドクルーザーは海の向こうで進化を続けていた！南アフリカでApple CarPlayに対応した「ランクル70周年記念」モデルが発売

｜　世界中には「ランクルでなくてはならない」という地域も存在する　｜

70系ランクルはそのシンプルさ、そして修理の容易さが評価されているのだと思われる

さて、日本ではすでに新車で購入することはできないものの、いくつかの国や地域でまだ購入できるのが「70系ランクル」。

トヨタは8月にオーストラリアにてランドクルーザーの70周年記念車を発売していますが、今回は南アフリカでも同様の仕様を持つランドクルーザーを発売する、とアナウンス。

なお、オーストラリアではダブルキャブ320台、シングルキャブ200台、ワゴン80台の計600台が販売されており、しかし南アフリカでは「ランドクルーザー79」と名付けられたシングルキャブとダブルキャブのピックアップのみが販売される、とのこと。※76はワゴン（SUV）、78はトループキャリアー

「ランドクルーザー79」はこんな仕様を持っている

そして今回南アフリカにて発売されるランドクルーザー79について、70周年記念バッジの他にも、TOYOTAロゴが入ったグリル、シュノーケル、ブルバー一体型オフロードバンパー、フードスクープ、金属製リアバンパー、専用ベッド（荷台）カバーの装着等によって他モデルとの差別化が図られるほか、ボディカラーにはアイボリーホワイトとサンドベージュの2色が用意され、16インチアルミホイールと265/70R16タイヤが標準装備されているようですね。

オフロード性能については、ボディスタイルにかかわらず、235mmの最低地上高、33°のアプローチアングル、27°のデパーチャーアングルを確保。

全長5,245mmとホイールベース3,180mmは両モデルとも同じであり、牽引能力3,500kg（7,716ポンド）、リアベッドに1,005kg（2,216ポンド）の荷物を積むことができるというスペックも共通です。

搭載されるエンジンはターボチャージド4.5リッターV8ディーゼルエンジンで、最高出力202ps（151kW / 205PS）、最大トルク430Nmを発揮し、標準装備のローレンジギアとフロント/リアディファレンシャルロック付き5速マニュアルトランスミッションを介して4輪を駆動します（最高速は時速160キロ）。

70系ランドクルーザーは現在も進化中

70シリーズのランドクルーザーは、1984年に登場し、1999年にはサスペンションの設計変更、2007年には外観を大幅アップデートするなどして現在に至るまで進化中。

日本では2004年に販売を終了していますが、「ランクルでなくては走れない」ような地域や国に住み、そして「ランクルの走破性や信頼性が求められる」職業に就く人たちにとってランクルはファッションではなく必需品そのものであり、よって現在も一部地域に限定して販売されることに。※新型ではなく70シリーズを継続して販売するのは「価格が安く、構造がシンプルなので壊れても修理が容易」という理由によるものと思われる

さらに最新のフェイスリフトでは、より近代的なダッシュボードが採用されており、南アフリカのアニバーサリーモデルには、オーストラリアのモデルのような派手なステアリングホイールや木製のトリム、革張りの内装の採用はないものの、ナビゲーションシステムやApple CarPlay / Android Auto接続機能を備えた6.1インチのインフォテイメントタッチスクリーンが搭載されるなど「イマ風」に。

そのほか、このランドクルーザー79の標準装備としては、マニュアルエアコン、ボトルホルダー、電動ウィンドウ、ロック式グローブボックス、盗難防止システムなど、しっかり基本を抑えた内容となっています。

これらランドクルーザー70周年記念モデルの価格はシングルキャブが600万円くらいダブルキャブが640万円くらい。

これはおそらく関税等の関係で高くなっているのだと思われ、最新の300系ランドクルーザーだと870万円くらいに設定されているようですね。

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