| さすがにこの役割はランクルにしかできない |
さて、世界中にて重要な存在でもあるワクチン。
ただしその輸送には厳しい温度管理が要求されることもよく知られ、しかし今回トヨタ自動車がランドクルーザー78をベースにしたワクチン保冷輸送車を製造し、WHOの認定を取得した、と発表。
トヨタはかねてより「しょうどく大使」など、コロナウイルス関連製品を多数リリースしていますが、このあたりは「日本の自動車産業を牽引するリーダーとしての使命」を果たそうとしているのかもしれません。
ワクチン保冷輸送車の認証は世界初
なお、今回のワクチン保冷輸送車は「トヨタ自動車株式会社」「B Medical Systems」「豊田通商株式会社」との協業によって誕生したもので、世界保健機関(WHO)が定める医療機材品質認証(Performance, Quality, Safet=PQS)を取得したワクチン保冷輸送車はこれが「世界初」。※認証登録会社は豊田通商
ワクチン保冷輸送車のスペックはこうなっている
今回のランドクルーザー78「ワクチン保冷輸送車」については、プレスリリースを読む限りではコロナウイルス用のワクチン輸送に加え、その他様々なワクチンに対応する模様。
トヨタが今回ランクルをベースに選んだのは「途上国において、せっかくワクチンの提供を受けたとしても、国内の病院や診療所に配送するまでに、道路インフラが未整備であったり、保冷輸送手段がないために、毎年ワクチンの2割が廃棄されてしまう」ことが主な理由。
もちろんランドクルーザーの走破性を活用し、どのような地域にでもワクチンを届けることを目的としていますが、もしこの2割のワクチンを接種することができたなら、毎年150万人の子どもの命が救えるとも発表されています。
トヨタは本プロジェクトに関し「安全と安心を届けたい」とも述べ、まさにランクルにしかできない役割なのかもしれませんね(シュノーケルつきのタフな仕様で、どんなところでも走ることができそうだ)。
そしてこのランドクルーザー78「ワクチン保冷輸送車」のスペックは下記の通り。
ランドクルーザー78「ワクチン保冷輸送車」のスペック
- 車両はトヨタ ランドクルーザー78を使用し、積載するワクチン専用冷蔵庫は、B Medical CF850を使用
- 冷蔵庫容量は396L=ワクチンパッケージ400個分の容量
- 冷蔵庫は独立のバッテリーにより電源無しで約16時間稼働
- 冷蔵庫は走行中は車両から充電し、駐車中は外部電源から充電可能
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参照:TOYOTA