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FJクルーザーの再来なるか?トヨタが2030年までのEV販売計画を刷新し、「コンパクトクルーザーEV」を発表

2021/12/15

FJクルーザーの再来なるか?トヨタが2030年までのEV販売計画を刷新し、「コンパクトクルーザーEV」を発表

| 現時点では正式名称やスペック、発売時期、価格については公開されていない |

これまでにも多くのコンセプトカーがボツになっただけに発売されるかどうかも明確ではない

さて、トヨタが昨日発表した「バッテリーEVに関する新戦略」。

その中にはEV販売目標の大幅な上方修正に加えて投資額の追加が含まれていましたが、何よりも気になったのは「今後追加されるEVの多さ」。※日産の「今後10年で23車種よりもずっと多い)

コンセプトカーとして公開したのは合計20台以上(バリエーションとしては30車種程度)、しかもそのラインナップはスポーツカーやSUVといったアクティブなものが多く、むしろミニバンやアーバンモビリティは少数派です。

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やはり気になるのは「コンパクトクルーザーEV」

そして今回ぼくが気になったのはスポーツEVコンセプト、レクサス・エレクトリファイド・スポーツとともに「コンパクトクルーザーEV」。

これは「コンパクト」という名称を持つものの、そのボディカラーや名称、ボディデザイン(特にフロントフードや平面状のフロントウインドウ)からもFJクルーザーを意識しているのは間違いないだろうとも考えています。

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参考までに、トヨタのデザイン統括部長、サイモン・ハンフリーズ氏には以下のようにコメントしており、常に「伝統になにか新しいものを追加してゆく」ことを考慮しているようで、となるとランドクルーザーのルーツでもある「FJ」の再解釈が今後ないとも言えません。

私たちは、本当に良い製品とは、お客様のライフスタイルの方向性を高め、新しい体験を生み出すものだと考えています。

そのためには、専用のプラットフォームだけでなく、既存のモデルに関連した電気自動車も含めて、それぞれがユニークで特別な存在でなければなりません。

例えば、トヨタのオフロードの伝統を活かして、新しいエキサイティングなレクリエーション体験を創造することや、汎用性とダイナミックな走りを両立させるために新しい方法を模索しています。

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トヨタからは多くのコンセプトカーが消え去った

なおトヨタは数年前に多くのコンセプトカーを発表していましたが、それらは主に「ガソリンとハイブリッド」をパワートレインとして採用するクルマたち。

しかし現在は「ピュアエレクトリック」でないと今後発売することが難しいという流れに時代が動いており、今回の「バッテリーEVに関する新戦略」にあわせてトヨタは多くのコンセプトカーを作り直してきたようです。

よって、ここ数年内に発表されたコンセプトカーの中には「消え去ったもの」もいくつか存在し、そのうち「FJクルーザーの再来」と言われたFT-4Xもそのひとつ。

これはついぞ市販化されないままに終わりそうですが、かわりに「コンパクトクルーザーEV」がその座を引き継ぐのかもしれません。

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トヨタFJクルーザーはこんなクルマ

FJクルーザーは当時のトヨタ(北米法人)が「安価でつくることができ、個性的な」クルマとして企画したもので、もともとの原案は2000年にロッド・ミレンが製作したFJ45のレストモッド「レトロクルーザー」。

これは市販を意図したものではなく個人によるカスタムカーであったものの、ロッド・ミレンとトヨタとの関係が近かったということもあって公式に販売されることとなっ

たわけですね。

ただ、発売後まもなく生じたリーマンショックによる販売不振、ジープ・ラングラーといった競合に打ち勝つことができずに販売が終了されてしまったわけですが、その後には現在にまで続く「ワイルドなオフローダー」ブームが起きていて、FJクルーザーも「あと数年」頑張っていれば、現在でも人気車種として存続していたのかもしれません。

参考までに、FJクルーザーそのものはまだ製造されており、中東ではまだ「新車で購入可能」だと言われていますが、北米や日本など多くの市場では販売が終了しており、北米ではかなり価格が高騰している、とも言われています。

トヨタによる「バッテリーEV戦略に関する説明会」動画はこちら

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参照:Toyota

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