GR86がニュルを走る！そのタイムは8分27秒27、上位には食い込めないもののタイムと楽しさは比例するわけではなく、自然吸気、そしてこの馬力を考慮するとむしろアッパレ【動画】

｜　しかも先代比でタイムは大幅に向上、クルマとしての資質は大きく向上しているようだ　｜

なによりGR86はいちばんニュルブルクリンクを楽しく走ることができるたぐいのクルマかもしれない

さて、GR68とスバルBRZ、そしてマツダ・ロードスターは日本が世界に対して誇る「自然吸気エンジン、後輪駆動、マニュアル・トランスミッション」を持つ（絶滅危惧種の）スポーツカーであり、さらに誇れるのは「他のほとんどのスポーツカーよりも安価に入手できること」。

そして今回、GR86がニュルブルクリンクを走行する動画が公開されていますが、この動画を収録したのは数々のニュルブルクリンク走行動画を公開してきたSport Auto、そしてドライバーはニュルブルクリンクに習熟したクリスチャン・ゲバルトです。

GR86はパワフルなクルマではないが

GR86は上述の通り自然吸気エンジンを積んでいるため、ターボエンジンを積む多くのライバルに比較すると間違いなく非力ではありますが、そのぶん価格が安いこともまた事実。

ターボエンジンは強力なトルクを発生するために車体やドライブトレイン、ブレーキシステムの大幅な補強が必要になり、それが重量と価格の増加を招くことになるものの、それを避けるため「あえて」GR86ではターボを積んでいないわけですね。

GR86のニュルブルクリンクでの速さはいかほど？

そこで今回Sport AutoがGR86をニュルブルクリンクにて走らせた結果について、そのタイムは8分27秒27。

ここ最近Sport Autoがテストしたクルマだと、ヒュンダイi30 Nパフォーマンスが8分5秒、ヒュンダイ i20 N Performanceが8分33秒、フォード マスタング・マッハ1が7分58秒、トヨタ GRヤリスが8分14秒、ミニ JCW GPが8分03秒、ルノー・メガーヌ RS トロフィーRが7分55秒という数字です。

なお、先代スバルBRZ Final Editionは8分43秒で走っているので、GR86は先代から大きくタイムを短縮しており、しかしパワーがさほど向上していないことを考慮すると、ハンドリングや車体のバランスが大きく向上したと考えていいのかもしれません。

このタイムはニュルブルクリンクではトップ100に入るものではありませんが、タイムと楽しさは比例するものではなく、もし「タイムあたりの金額」という指標を出したならば、GR86はトップクラスなのかもしれません。

いずれにせよ、この価格でここまで楽しむことができるクルマはそうそうなく、かつGR86は自分自身を成長させてくれるクルマだとも認識しており、その存在意義は非常に大きいと考えています。

GR86がニュルブルクリンクを走る動画はこちら

あわせて読みたい、GR86関連投稿

参照：sport auto