レクサスが新型GXの追加ティーザー画像を公開！ほかのレクサスとは全く異なるボクシーなスタイルを採用、タコマ似のワイルドなルックスと性格に？

｜　トヨタはここへ来てSUVの拡大に転じ、そして戦略的に各モデル間の差異を強調している　｜

新型レクサスGXが日本に導入されるかどうか、そこが重要な疑問でもある

さて、レクサスは6月5日にLBX、6月8日にTXを公開すると発表していますが、今回は同じ6月8日にフルモデルチェンジ版の新型GXを公開するとアナウンス。

これまでのレクサスの歴史を見てもここまでの短期間に3車種を、そして同日に2車種を公開するというのは非常に「稀」ではありますが、これら3モデルが全てSUVである、ということにも注目する必要があるかもしれません。

たつてレクサスは「セダン重視」であったが

なお、レクサス、そしてトヨタ（ホンダも）SUVブーム初期には（その火付け役のひとつであったにもかかわらず）SUVにあまり注力しておらず、むしろセダンを重視していた時期もあったほど（ES、IS、GS、LSがあり、レクサス/トヨタもセダンの復権を強く信じていた）。

こういった戦略はアウディやBMW、メルセデス・ベンツといったジャーマンスリーが相次ぎSUVを投入するのとは対象的であり、北米のディーラーはじめ各地域からは「もっとSUVを拡充してほしい」という声もあったとされ、要望に応えるためかその後レクサスはセダンを縮小しSUVへと注力するようになっており、（NX、RX、LXといった）既存ラインアップに対してUXを加え、そして今回2つのブランニューSUVが追加され、さらには長らくモデルチェンジを受けていなかったGXが前面刷新されることに。※これらSUVは販売地域に合わせた特性を持っており、街頭地域の嗜好に合致しないモデルはその地域では販売されない

そして今回のGXで注目すべきは「他のレクサスと全く異なるデザインを持つこと」。

その理由としては、SUVラインアップが多様化するに際し、自社内でのカニバリズムが生じないように配慮するとともに、他社のシェアを獲得することを考慮しているためだと思われますが、もともと（ランドクルーザー・プラドをベースとする）レクサスGXは同ブランドのラインアップの中ではタフでラギッドな性格が強調されており、レクサス自身も度々このGXをオーバーランダー仕様へと変身させるなどのキャンペーンを展開しています（東京オートサロンにおいても、GXアウトドア・コンセプトが公開されている）。

新型レクサスGXは他社のシェアを獲得すべく企画が行われる？

そしてこのたび数回に渡ってリリースされているレクサスGXのティーザー画像を見ると、他のレクサスが持つ優雅、かつ曲線を多用したデザインではなく、ボクシーでタフなスタイルを持つもよう。

その一部は、先日公開された新型タコマにも通じる部分がありますが、こういったデザインを採用することで、レクサスは新型GXを「ほかのレクサスのSUVと競合しないよう」にしたいのだと思われます。

ただ、実際のところは「他社の市場を奪う」ことのほうが役割としては大きいのだと思われ、たとえばランドローバー・ディフェンダー、メルセデス・ベンツSクラスを仮想ターゲットとしているのかもしれず、そして以前には「レクサスがメルセデス・ベンツGクラスを狙い撃つハードコアなオフローダーを発売」というウワサも出ているので、この新型GXが”ウワサのモデル”だったのかもしれませんね。※レクサスLXをベースに、限定生産にてワイルドなオフローダーを発売、というウワサもあった

実際のところ、蓋を開けてみないと新型GXがどういったクルマになるのかはわからないものの、「TNGA-Fプラットフォームを使用する」「インテリアはトヨタ・セコイアに似たものになる」といった予想もあり、発表までの数週間はこういったウワサから想像を膨らませたいと思います（それよりもまず日本への導入があるかどうかに関心があるが、東京オートサロンでのコンセプトカー展示、そして他のレクサスと競合しないこと、日本はGクラスの大きな市場であることを考慮すると、日本への導入も”アリ”だと考える）。

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参照：LEXUS USA