トヨタが北米専用ランドクルーザーとして「レトロなルックスを持ち、タフで安価な」オフローダーを投入との報道。ほかの地域では「FJクルーザー」として販売されると予想

｜　トヨタは北米にて人気のジープ・ラングラー、フォード・ブロンコに対抗する意向だと伝えられる　｜

この新型ランドクルーザーが北米専売だとは考えにくく、コスト吸収の観点から他地域でも発売されるはずだ

さて、日本だとランドクルーザーは「LC300」へとスイッチしているものの、北米市場ではLC200の販売が終了し、現在ランドクルーザーが購入できない状態が続いています。

よって北米ではランドクルーザーの導入を待ち望む声が大きいと言われていますが、今回オーストラリアのカーメディアが「北米市場には、独自のランドクルーザーが導入されることになる」という驚きの報道を行うことに。

「北米独自のランドクルーザー」とは？

報道の内容によれば、この「北米独自のランドクルーザー」は（先日発表されたばかりの）レクサスGXをベースにしているといい、そのスタイルそして性格もランクル300とは全く別のクルマになる、とのこと。

そして「どう違うのか」というと、北米版の新型ランドクルーザーは「快適性や豪華さよりも、オフロードでの走行性能・走破性を重視してたシンプルなオフローダーとなり、価格も抑えめになる」。

さらにはFJ40やFJ70を連想させる「丸目」そして全体的にレトロなスタイリングを採用し、ジープ・ラングラーやフォード・ブロンコへの対抗馬としてぶつけることとなるもよう。

たしかに以前（2020年頃）、「新型ランドクルーザーは悪路走破性を高め、しかし価格は抑えめ」という通達が北米のトヨタのディーラー網へと流れたという報道もあり（しかし同時に、GR86はターボエンジン搭載という通達もなされたといい、しかしこれは実現してない）、これがようやく実現するのだとも考えられます。

トヨタはついにFJクルーザーを復活させる？

ただ、トヨタが北米市場のみを対象に「北米だけの」独自のランドクルーザーを発売するとは非常に考えにくく、ぼくの予想としては「北米ではランドクルーザー、他の地域ではFJクルーザーとして発売するのではないか」。

FJクルーザーはレトロなスタイリング、そして性能に比較して安価なことで人気を博したオフローダーですが、この復活についても過去に何度か話が出ています。

そして今回の「北米向けランドクルーザー」が「レトロなルックスで、安価なオフローダー」になるすれば、それはもうFJクルーザー以外のなにものでもなく、そして開発コストを回収するために世界中で発売するだろうとも考えているわけですね。

これが北米で「（ブランディング状の理由から）ランドクルーザー」を名乗るとして、しかしほかの（ランクル300発売済みの）地域でもランドクルーザーを名乗った場合には混乱が生じ、かつランクル300の高級イメージを損なう可能性もあるため、よって北米以外では「ランドクルーザー以外の名称」つまりFJクルーザーとして投入されるだろう、とも考えています。

しかしその一方、トヨタは「ランドクルーザー」ブランドを確立するため、この北米専用ランドクルーザーにつき、ほか地域でもあえてランドクルーザーの名において（ひとつのバリエーションとして）販売する可能性も否定できず、実際にどうなるのかは続報を待ちたいところ。

ちなみにですが、今回の報道では、この北米向けランドクルーザーにおいて「TRDバージョンも投入される」ことに言及しており、こちらは（新型タンドラのTRD版同様に）けっこうハードなモデルになるのは間違いないだろう、とも考えています。

合わせて読みたい、トヨタFJクルーザー/ランドクルーザー関連投稿

参照：Jalopnik