| ただし物理的な開催地や開催回数が限定されるだけに、その効果についてはまだまだ未知数 |
大きな成功を収める可能性もあるが、またその逆も
さて、メルセデス・ベンツが第2世代のメルセデスAMG GTの発表に際し、ちょっとおもしろい手法を採用。
どういったものかというと、「AMG GT ライブ スニーク プレビュー」というイベントを7月10日から13日の間に開催し、ここへ参加費450ユーロにてファンを呼ぶというもの。
この450ユーロは現在の為替レートにて約71,000円くらいなのでかなり高価ではありますが、すでに12日までのチケットはソールドアウトとなっているのだそう。
「AMG GT ライブ スニーク プレビュー」の内容はこうなっている
このAMG GT ライブ スニーク プレビュー最大の価値につき、それは「未だ公開されていない」新型メルセデスAMG GTを誰よりも早く見ることができるというもので、開催地はメルセデスAMGの本社所在地であるアファルターバッハ、そしてこのイベントの参加者はまず現地到着後にAMGプライベート・ラウンジで朝食を摂り、その後にブリーフィングを受けた後にSL63、C63 S Eパフォーマンス、EQE 53に乗ることができる、とされています。
その後にはメルセデスAMGのファクトリー見学、最後に新型メルセデスAMG GTのお披露目があり、そこで新型AMG GTの魅力について製品エキスパートから講義を受けることになるようですね。
参加資格は21歳以上、そしてAMGプライベートラウンジコミュニティのメンバーであること、ドイツ国内で有効な運転免許証が必要で、ブリーフィングや講義は英語とドイツ語にて行われる、とのこと。
さらに参加者にはプロカメラマンが撮影した写真が記念として手渡されるそうですが、なかなかに内容の濃いイベントだと言えそうです。
メルセデスAMGはこのイベントで何を期待するのか?
なお、こういったイベントを(ワールドプレミアに先駆けて)行うことには一定の意味があり、ひとつは「この高額なチケット代を支払って現地を訪れる人はメルセデスAMGに対する忠誠心が高く」、そういった人々に対して新型AMG GTのアピールができること。
ただしその数は限定的で、こういった人々が実際に購入するかどうかは不確定的であり、しかしこれとは別に、「無料で」有望顧客に対してのシークレット展示会が行われることになるものと思われます。
そしてもうひとつの意味としては、こういった「意欲ある」人々による情報拡散が期待できること。
おそらくこのイベントに参加する人々は「本当にメルセデスAMGが好きな人」もしくは「お金を払ってでも新型メルセデスAMG GTの情報を手に入れ、自身のYoutubeチャンネルはじめSNSで拡散したい人」だと思われ、後者に属する人々の拡散力は「けっこう期待できる」のかもしれません。
もしかすると、「撮影した映像は、ワールドプレミアまで公開できない」といった誓約書にサインする必要があるかもしれませんが、少しでも優位に立てるのであれば、ユーチューバーがこぞってここに参加する可能性もありそうです。
ただ、そういったユーチューバーのいくばくかは「新型車の情報を伝える」よりも「自分を売り込む」ことのほうに意欲的なので、メルセデスAMGが期待した通りの情報を拡散してくれるか、そして期待する対象に伝わるかどうかは別問題であり、今回の試みはひとつの試金石だとも考えたれ、その結果によって今後継続して同様のイベントを開催するかどうかが議論されることになるのかもしれませんね。
合わせて読みたい、新型メルセデスAMG GT関連投稿
-
新型メルセデスAMG GTが米国の高速道路にて目撃!おそらくは4気筒エンジン搭載のエントリー/ラグジュアリーモデル?【動画】
| 新型メルセデスAMG GTの発表はおそらく今年9月ではないかと見られているが | 現時点ではその詳細は謎に包まれている さて、ここ最近ニュルブルクリンクにて何度か目撃されているフルモデルチェンジ版 ...
続きを見る
-
新型メルセデスAMG GTが一挙4台もニュルに登場!外装にはメッキパーツも確認でき、現行からのキャラ変にてエレガントなGTカーに?【動画】
| 現行メルセデスAMG GTに比較して「もう少し門戸を広げた」モデルになるのかも | もちろん、モデルライフ後半にはとびきりスパルタンなメルセデスAMG GTブラックシリーズが登場するものと思われる ...
続きを見る