「新型」トヨタ2000GTが登場したらこうなる？デザイナーがGR86をベースに「全高を下げ、ウインドウも後退させて」現代の技術を盛り込んだ新型2000GTを公開【動画】

｜　どこかのタイミングで実際に2000GT後継モデルを登場させて欲しいものであるが　｜

現在のところ、それは儚い望みというものであろう

さて、日本が世界に誇る元祖スーパーカーがトヨタ2000GT。

スープラが（ワイルド・スピード効果により近年になって）注目を集める以前、「トヨタのクルマでコレクションに値するのは2000GTのみ」とよく言われたものですが、実際にオークションでは非常に高い落札価格が付けられるなどその注目度は日増しに高くなっています。

そのためこの2000GTについては復活待望論があとを絶たず、多くのデザイナーが「2000GTが現代に登場したら」というレンダリングを公開していますが、今回はその最新バージョンが登場することとなったわけですね。

ボディサイズはGR86とほぼ同じ

今回公開された動画を見てみると、まずは左にGR86、中央に「新型2000GT」、右側にオリジナルの2000GT。

この並びとなっているのは「車体サイズとホイールベースをGR86にあわせてレンダリングを作成したため」ですが、よって新型2000GTのボディサイズは全長4,265ミリ、全幅1,775ミリという（GR86と同じ）ディメンションを持っています。

参考までに、オリジナルの2000GTの全長は4,175ミリ、全幅1,600ミリ、全高1,160ミリというボディサイズを持っており、今回のレンダリングにおいてもこの「低い」2000GTを再現するため、GR86の全高（1,310ミリ）を1,230ミリまで下げているのだそう。※1,160ミリという全高はランボルギーニ・アヴェンタドールなみである

さらに2000GTらしいスタイリングを再現するためフロントガラスの位置を200ミリ下げてロングノーズを強調することとなっていて（ガラスの傾斜は22度）、これによってダッシュボードも丸ごと後退し、後部座席スペースを確保できなかったことから「2シーター」というパッケージングに。

なお、リアサイドウインドウやリアウインドウの形状はオリジナルの2000GTを踏襲し、「それっぽさ」が見られます。

そのディティールは2000GTを踏襲しつつも現代風へ

細部について見てみると、オリジナルの2000GTのデザインを踏襲しつつも新しい要素が見られ、実際にデザイナー氏いわく「現代のテクノロジーを採用した、ノスタルジーではなく新しいスポーツカー」。

よって（当時はまだその概念がなかった）リアディフューザーが装備され・・・。

テールランプもおそらくLED。

一方でオリジナルの2000GTに採用されていたクロームパーツが形状を変えつつも使用され・・・。

上述の通りリアサイドウインドウもオリジナルの2000GT風。

ヘッドライトはバンパー埋め込み、そしてライトカバー周辺やグリルにはクロームのトリムつき、そしてフロントフード開閉ヒンジやスプリットバンパーも現代風に（スプリットバンパーがエアロフリック風に変更されているのが面白い）。

一方でリトラクタブルヘッドライトは姿を消しており、ここはちょっと残念な部分かもしれません。

それでも十分に魅力的な作品であることには違いなく、「本家トヨタが2000GTのオマージュモデルを出してくれないか」という儚い期待を抱かせてくれるレンダリングだと思います。

「新型」トヨタ2000GTを紹介する動画はこちら

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