| まさかのプラド風グリルを装着してオーストラリアへとランドクルーザー250が上陸 |
さらにはボディアンダーやフェンダーアーチがボディカラー同色へ塗装されて高級感が押し出されることに
さて、トヨタのオーストラリア法人がランドクルーザー「プラド」を発表。
日本市場だとランドクルーザープラドは「ランクル250」へと置き換わることで消滅していますが、オーストラリアではこの名を継承し、ランドクルーザー250を”ランドクルーザー プラド”として発売することとなるようですね。
ちなみにこの「プラド(Prado)」はポルトガル語で平原という意味を持ち、オーストラリアのトヨタ法人、あるいはオーストラリア市場がここまで「プラド」という名にこだわるのはちょっとナゾ。
トヨタのオーストラリア法人はランドクルーザー250に「先代プラド風」グリルを装着
そこでオーストラリアで展開される新型ランドクルーザー・プラドを見てみると、グレード展開はGX、GLX、VX、Kakadu(カカドゥ)、Altitude (アルティテュード)となり、そのうちカカドゥは快適仕様、アルティテュードはオフロード走行性能重視という性格を持っています。
なお、現地で用意されるパワートレーンは「48Vマイルドハイブリッド+2.8リッターターボディーゼル」1本で、この仕様は北米同様(日本だとハイブリッドは用意されていない)となっているのですが、特徴的なのはその「外観」。
ランドクルーザー250はすでに北米、ヨーロッパ、日本で発売されていて、しかし(パワートレーンが異なれど)すべての地域でほぼ同じ外観デザインを持っているわけですね。
ただ、今回発表されたオーストラリア向けのランドクルーザー250のうち、VXとカカドゥのみにはこの「先代ランドクルーザープラド(下の画像)風」のグリルが装着されており、驚くべきは、このグリルの装着によってフロントバンパーの再デザインがなされ、加えて「TOYOTA」ロゴではなくトヨタエンブレムが(グリル中央に)表示されていること。
さらにこのランドクルーザー・プラド「VX」「カカドゥ」では、フェンダーアーチ、ボディサイド、バンパー下部のクラッディングがボディカラー同色となっていますが、これはプラド風グリルの「ダーククロームメッキ」とあわせて高級感を狙ったためだと思われます。
いったいなぜトヨタが現在のランドクルーザーシリーズに共通する「TOYOTA」文字を外し、バンパーをデザインしなおしてまでこのプラド風グリルを装着したのかについてはナゾですが(公式な見解は出されていない)、多数のグレード展開を行い、かつランクル300も展開されているという事情から「差別化を図る必要性」が生じたのかもしれません。
参考までに、オーストラリアで販売されるランドクルーザー・プラドのヘッドライトはすべて角目であり、つまりレトロな丸型ヘッドライトが用意されておらず、ここからもオーストラリアにおけるランドクルーザー250/プラドの捉えられ方が推測できます(ランクル250/プラドはランクルの原点回帰ではなく、ラグジュアリーな4WDとしてプロモーションされる可能性が高い)。
なお、このカカドゥは上述の通り「ラグジュアリーグレード」で、12.3インチのデジタルメーター (標準の 7 インチからアップグレード)、12.3インチのインフォテインメントタッチスクリーン、ヘッドアップ ディスプレイ、デジタルリアビューミラー、プレミアム14スピーカーJBL オーディオ システム (標準の 10 スピーカー オーディオからアップグレード) 、さらにはプレミアムレザー内装、パノラマ ムーンルーフ、照明付きサイドステップ、ヒーター/ベンチレーション機能付き後部シート、ヒーター付きステアリング ホイール、幅広いADAS(運転支援)が備わっており、文字通りの「フル装備」です。
機能面だと、快適性を重視したアダプティブ バリアブル サスペンション (AVS) 、トルク感知型リア リミテッド スリップ ディファレンシャル、ドライブ モード セレクト、マルチ テレイン セレクト システムが搭載されている、とアナウンスされています。
ランドクルーザー・プラドシリーズの価格については、エントリーレベルのGXトリムだと72,500オーストラリアドル(現在の為替レートでは755万円くらい)、フラッグシップのカカドゥでは99,990オーストラリアドル(1040万円)という設定で、ランクル300だと108,552オーストラリアドル(1130万円)からのスタートです。
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参照:TOYOTA Australia