トヨタは新型GRカローラの「MT比率」を80％だと見積もっている。近年高まっている「マニュアル・トランスミッション選好」的傾向を考慮？

Image：TOYOTA

｜　しかしGRカローラは「5ドアハッチバック」という性質からして”GRラインアップではもっとも”デイリーユースの可能性が高いクルマでもある　｜

もうちょっと日本市場へのGRカローラの割当を増やして欲しいところではあるが

さて、トヨタは2025年モデルのGRカローラにて大幅アップデートを施し、GRヤリス同様の8速オートマチック・トランスミッション（GR-DAT）を追加することになりますが、これによって「マニュアル・トランスミッションを運転できない」「マニュアル・トランスミッションを敬遠していた」人々にも門戸が開かれるようになるわけですね。

トヨタは「80％がマニュアル・トランスミッションを選択する」と見込む

よってGRカローラ（新型）では多数のオートマチック・トランスミッション装着車の販売が見込まれ、しかし米国トヨタの広報担当者によれば「2025年モデルの販売開始時には80対20の割合でマニュアル・トランスミッションが優勢になるだろう」。※先にGR-DATが導入されたGRヤリスでのMT比率がちょっと気になる。参考までにGRスープラだと北米で50％くらい

発売開始時というと「もっとも」AT比率が高い時期であるとも考えられるものの、それでもトヨタはMTに対して強気の姿勢を見せており、それはつい最近も報じられた「米国でのマニュアル・トランスミッション選好傾向の高まり」を背景にしているのかもしれません。

なお、2025年モデルのGRカローラに搭載されるGR-DATは「単なるデュアルクラッチシステム」ではなく、アクセルやブレーキの入力に基づいてシフトポイントを計算する特別なソフトウェアが組み込まれ、”理論的に”GRカローラはサーキットを全力走行する時と、買い物に向かうのんびりとしたドライブの時とでは適切にギアを変更できるということになり、マニュアル・トランスミッションにはない新しいローンチコントロールシステムも搭載されています。

さらにはトランスミッションに関係なく、全ての2025年モデルとして販売されるGRカローラのエンジンは再調整を受け、「ターボチャージャー付き1.6リッター3気筒エンジン」「304馬力」は変わらずともトルクの増強を受け、さらにはサスペンションの設定変更によって安定性が向上することに。

現時点では日本国内において販売方法等のアナウンスはありませんが、北米では「普通に」購入でき、さらには値引き販売までなされているというので、相当数のGRカローラが北米にわたっているようですね（円安を背景に、ランドクルーザーともども、日本市場での販売よりも”輸出”が優先されているのだと思われる）。

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