| これでGRカローラの人気がさらに拡大することは間違いない |
問題は「生産台数」つまり供給である
さて、現在もっとも入手困難なクルマの一台がGRカローラですが、それと同時に現在望みうる”もっとも素晴らしいハッチバック”の1台でもあり、304馬力を発生するターボチャージャー付き3気筒エンジン、全輪駆動、6速マニュアルトランスミッションといった組み合わせが高く評価されています。
ただ、「マニュアル・トランスミッションのみ」という選択肢が一部の購入者を遠ざけているとも言われていて、これに対応すべく(北米経由でのリーク文書によれば)2025年モデルのGRカローラには8速オートマチック・トランスミッションが追加されることとなるもよう。
北米では「プレミアム」グレードのGRカローラにATがオプション設定
北米のGRカローラには「コア」「プレミアム」なる2グレードが用意されており、「コア」がベースグレードで、「プレミアム」にはJBL製スピーカー、ワイヤレスフォンチャージャーなどの快適装備が付与されるのですが、今回リークされた文書には、このプレミアムに対し「8速ATとパドルシフト」がオプション設定されることが明確に示されています。
この8速ATとはもちろん、GRヤリスに設定された「Gazoo Racing ダイレクト・オートマチック・トランスミッション(GR-DAT)」だと考えてよく、このトランスミッションがGRカローラに搭載されるのは「(GR-DAT開発コスト吸収の観点からも)至極当然のこと」であるとも考えられ、そしてこのトランスミッションは「1.6リッター3気筒ターボ+トルクスプリット4WD」にあわせて開発されているため、むしろGRカローラに積まない理由はないのかもしれません。
なお、この8速GR-DATは世界トップレベルのシフトスピード(シフトアップ時)を持ち、シフトチェンジに気を取られることなくスポーツドライビングを行うことを目的に開発されたもので、豊田章男会長いわく「ゲームチェンジャー」。
重量はマニュアル・トランスミッション(6速)に比較して約9kgほど重くなるものの、このGR-DATと組み合わせる場合、3気筒1.6リッターターボエンジンのトルクが(MTに比較して)増強されており、かつサーキットで比較的よく使う3速と4速がクロスしているため、非常に高いフレキシビリティを持つものと思われます。
現在、スポーツカー市場においては「マニュアル・トランスミッション回帰」の流れも一部で見られ、ただしそれはパガーニ・ウトピアやGMA T.50のような「非日常的な」スーパースポーツ(あるいはハイパーカー)においてであり、しかし日常的に乗られる可能性が高いGRカローラやGRヤリスについてはむしろATのほうが好まれる可能性が高く、今回の追加設定により、GRカローラはさらなる人気を博することとなりそうですね。
ちなみにですが、日本だとGRカローラの販売は(抽選という形で)完全に制限されているものの、北米だと「割と普通に買える」ようで、このあたりはランクル250同様、日本と北米とで大きな差があるように感じます。
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