みんな大好き、「納屋で眠っていた車」シリーズ。
今回はトヨタ・クラウンですが、日本ではなくイギリスです。
車両は1972年製のクラウン・デラックスで、1972年2月1日に最初のオーナーであるパーシー・コールさんのもとへ納車。
彼の孫によると、パーシーさんはこの車をたいそう大事にし、時速50キロを超えて走ることはなかった、とのこと。
エンジンは2.6リッター4気筒で140馬力を発生し、トランスミッションは3速オートマティック。
パーシーさんの死後はその息子によって10年以上もメンテナンスされてきましたが、その後は手がかけられることなく納屋に放置され、ようやく発見されたのが2016年10月、とのこと。
その後一家はこの車を売るため、一応クラウンが動くようにしようと近所のカーショップに持ち込んだものの、バルブやリアのドラムブレーキ、エキゾーストなどに問題があることがわかり、「修理にお金をかけることができない」と判断。
そのままショップの軒先に放置されていたところ、クラシックカーオタクのロビン・シェパードさんがたまたま通りがかり、偶然これを発見。
即刻このクラウンを買い取り、レストアを施して公道走行が可能なように復元した、というのが今回のストーリーです。
なお、偶然にもロビンさんと最初のオーナーの孫であるニック・ギャリックさんは親しい友人だったそうで、こういった経緯を通じてニックさんはいかにこの車が希少であるかを知ることになった、とのこと。
こちらの画像はそのロビンさんとニックさん、そしてクラウン。
人と人、人と車との出会いも同様に、「ほんのちょっとの偶然と、幸運」が大切なのかもしれませんね。
VIA:CARSCOOPS