｜ 工具を入れるチェスト、その中の工具、箱入りティッシュすらもフルスクラッチによる自作 ｜
こういった動画を見ると創作意欲が著しく刺激される
突然ですが、ぼくは一時期ガンプラ専門のプロモデラーだった時期があり（けっこうな収入があった）、ただしなんとなく面倒くさくなってお金をもらって人のために模型を作るのをやめてしまったのですが、それでも模型とくにプラモデルに対しては今でも非常に高い情熱を持っているわけですね。
そして今回紹介するのは「非常に高度で洗練された技術を持つ日本のモデラーがホンダのバイク（RC166）」、そしてそれを置くガレージを制作する様子を収めた動画。
画像を見るとガレージ内の小物や工具、備品、スタンドなどは既製品を加工したかのように（完成度が高いので）思えますが、実はすべてこのモデラーの自作となっています。
ここで「いったいどうやってこのガレージを再現したのか」を見てみましょう。
ホンダRC166はこんなバイク
そこでまずはホンダRC166から。
これは1966年と1967年に活躍したGPバイクで、空冷4ストローク、250cc、DOHC、24バルブという直列6気筒エンジンを搭載。
6連キャブレターで吸気し、6本出しのメガホンマフラーから排気を行うという独特の構造を持っていて、ホンダらしくエンジンの許容回転数は驚愕の2万回転という数値を誇ります。
そしてこのプラモデルはさすがにタミヤだけあって細部に至るまでよくできており、なんとシリンダーヘッドの裏側まで実車同様（動画では、いかにタミヤのキットが優れているかも解説されている）。
タミヤがこのモデルにかける情熱に驚かされるものの、さらにびっくりするのはこのモデラーの驚愕のスキルです。
タンクやフレームはまずオキサイドレッド、そしてブラックへとペイントしていますが、これはおそらく実車の「錆止めと下塗り」を再現したものだと推測。
その上でタンクだとシルバーをペイントし、グランドブラウンでウオッシング。
エンジンを部位ごとにペイントするとこんな感じですが・・・。
ウオッシングとウエザリングを施すとこう。
さらにエンジンにはワイヤーやハーネスも追加してゆきます。
ひとつひとつ手を抜かずに加工や塗装を行い、組み上げてゆき・・・。
完成するとこう。
もっとその技術や工程を仔細に紹介したいのですが、後述のガレージ製作の方に心を奪われてしまい、このあとは「ガレージ」制作の様子を見てみたいと思います。
ホンダRC166のガレージはこうやって作る
そしてここからはこのガレージの製作の様子をお伝えしたく、「このガレージは全て自作パーツで占められている」と再度強調しておきます。
フロアも自作であり、タイルの目、そしてその上の染みまでもがビルダーによって再現されたもの。
カウルを立て掛けておくスタンドはプラ棒にて自作されています。
このバイクを載せている棚自体も自作ですが、白いプラ棒を接着して組み上げたもので、それにこういったサビや腐食加工を施しているわけですね。
工具を入れるチェストはプラ版を切り出し・・・。
筐体や引き出しを作り・・・。
塗装して組み上げ・・・。
中に入れる工具類はペーパークラフトを塗装したもの。
工具を入れるとこう。
さらにはティッシュの箱や・・・。
プラモデルの箱も自作！
バケツの中に入るボトルやかけられたウエスも自作！
アマゾンの他も自作！
トレーの上に垂れたオイルも再現！
アマゾンのダンボールの前に一輪のバラがおいてあるのがなんともオシャレ。
しかしこれらが全部自作とは・・・。
ビルダーによると、こういったバイクをおいてあるガレージを見るたび、自分で再現してみたいと考えていたそうで、今回はその想いが実現したということになりそうですね。
こういった動画を見ると創作意欲を大きく刺激され、なにか作ってみるか・・・と考えたりしますが、まずはビルダー氏の次回作に期待したいと思います（まだ作っていないプラモデルも家にあるので、てはじめにそれらでも作ってみようかと思う）。
驚愕のガレージ、そしてタミヤ製ホンダRC166製作の様子を紹介する動画はこちら
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