ドゥカティがディアベルのクルーザータイプ、Xディアベルを発売。
ドゥカティいわく、「低速域でも楽しめる」とのことで、ゆっくり走ったり長距離ツーリングを楽しんだり、といった用途を想定していると思われます。
バイクの性能や限界域でのスリルを味わうというよりは、バイクのスタイリングや車では味わえない開放感を楽しむ人向けという感じで、最近はこういったバイクが東西問わず発売されていますね(BMWはやヤマハにその傾向が強い)。
このクルーザータイプにおいては近年新しく発生したデザインとも考えられ(それまでのクルーザーはアメリカンに近かった)、Xディアベルのようなヨーロピアンテイストを持つバイクは新規ユーザーの獲得や、ハーレーにはちょっと飽きたという人にはうってつけかもしれません(その意味ではハーレーは顧客を奪われるかも)。
なおXディアベルのエンジンは1266CCで156馬力を発生し、非常に強力。
余裕あるツーリングを楽しめそうです。
「ディアベル」はイタリアの特定地方における方言で「悪魔」だそうですが、ディアベルの試作車を見た関係者が「まったく悪魔のようだ」とつぶやいたことからその名が付けられた、とされています(カウンタックとよく似た感じで、イタリアには直感的なネーミングが多いのかもしれない)。
日本においてはバイクは「特殊」な乗り物で、というのもそれに乗るためには自動車とは別に「免許を取得しなくてはならない」ということに起因すると思われます。
自動車免許は大人にとって「標準装備」といっても良いですが、バイクの免許はそうではなく、そこがバイクの特殊性および排他性でもあり、それが逆にバイクに乗る人の満足感になりうるのかもしれません。
ぼくは今まで中型にしか乗ったことがありませんが、こういった大型バイクには常々乗ってみたいと考えるものの、大型バイクはクラッチが重く、グリップとレバーとの距離が長いためにちょっと敬遠しています(ぼくは握力が強くない)。
ホンダが一部で採用を開始していますが、バイクにおいてもデュアルクラッチが増えてくると、もっと購入を検討する機会が増えるのに、とは考えています。
VWアウディグループに吸収され、VWのエコカーコンセプト向けにエンジンを供給したりしているドゥカティですが、バイクエキスポにてdraXter Conceptを発表。
先日発表されたXDiavelもそうですが、かなり独特のスタイルを持っていますね。
とくに自動車用のような太く扁平なタイヤは圧巻。
なおドゥカティは人気の「スクランブラー」についても3つのコンセプトを公開しています。
現在はVWアウディグループに属するドゥカティが、ディアベル・カーボン・エディションを発表。
文字通りディアベルの外装をカーボンへと置き換えたもの。
なおドゥカティは以前AMGとパートナー関係にあり、その際にも外装にカーボンを使用した限定モデルを発売しています。
今回VWアウディグループから発表されたバージョンではカーボン外装のほかホイールも鍛造に置き換えられ、重量は239キロから5キロ軽量化され234キロに。
出力は162馬力と標準モデルと変わりませんが、0-100キロ加速は2.8秒と驚異的(MVアグスタのAMG
モデルは3.2秒)。
つまり0-100キロ加速において、ドゥカティ・ディアベルはランボルギーニ・アヴェンタドールをさしおいて、「グループ内最速」というわけですね。
なお「ディアベル」はエミリア・ロマーニャ語で「悪魔」を意味し、ディアベルの開発段階において組み上がったプロトタイプを見た一人が「悪魔のように邪悪だ」と言ったことから命名されているとされていいます。
ランボルギーニ「ディアブロ」も悪魔という意味ですが、これは面白い偶然ではあります(それぞれ由来は異なりますが)。