トゥパックが乗っていたという1996年製ハマーH1がオークションに登場予定。
このハマーH1は2016年にもオークションへと出品され、3800万円という高価格で落札されたものの、落札者が支払えなかったために「流れた」という経緯があり、今回満を持しての再出品となっています。
通常のハマーH1に対していくつか改造がなされ、ヘビーデューティーなダイアモンドプレートの装着にはじまり、360度スポットライト、ガードバー、巨大なオフロード用ホイールとタイヤ、PAシステム(トゥパックらしい。DJ機材を乗せればすぐにフェスが開けそう)、ウインチ、アンチパンクシステム(パンクしても自動的に空気が入る)、クラリオン製オーディオ、などなど。
なおハマーは「H1」「H2」「H3」がありますが、一般的に見かけるのは「H2」と「H3」。
H1は基本構造を軍用車の「ハンヴィー(HMMWV)」と共有した車で、1993年から2008年まで販売されています。
エンジンは6.5リッターディーゼルと巨大で(いくつかバリエーションがある)、全幅も2197ミリと大柄なボディを持つことが特徴。
「半分軍隊仕様」のような車でもあり、かつあまりに燃費が悪いことから「普通に乗る」人は少ないようですね。
「H2」は比較的日本でもヒットした車種で、H1とは異なりシボレー・タホをベースとしているので「まだ普通に乗れる」車。
それでも幅は2メートルを超えており、相当に大きな車であると言えます。
「H3」は「H2」のテイストをそのまま反映させた「より小さな」モデルで、ベースはシボレー・コロラド。
全幅は1897ミリ、とかなり現実的なサイズとなっていますね。
なおハマーブランドはリーマンショック直後、また原油価格高騰後にアメリカ国内で徐々にその立場が弱くなり、身売りを検討するも中国・四川を拠点とする騰中重工との交渉が決裂し、そのままブランドは消滅。
ただ、その後に原油価格が大きく下がり、現在はアメリカでも大きなトラックの人気が回復しており、今なら「ハマー」を復活させても「けっこう売れる」かもしれませんね。
VIA:CARSCOOPS