| 初代フォード・サンダーバード、しかも元所有者はマリリン・モンロー |
Julien'sオークションの開催する年一回のイベント「アイコン&アイドル」にて、今年はなんとマリリン・モンローの乗っていた1956年モデルのフォード・サンダーバードが登場予定。
同イベントでは500を超える出品があるそうですが、やはりこのサンダーバードが今年最大の目玉となるのは間違いなさそう。
なお、マリリン・モンローが実際に所有していたのは1955年から1962年まで、とのこと。
マリリン・モンローが死の数ヶ月前まで乗っていたクルマ
オークション開催元によると、1956年にマリリン・モンローが劇作家のアーサー・ミラーと結婚した際、1956年6月28日の結婚式にてこのフォード・サンダーバードに乗っていた記録があるとしており、これが本当であれば「かなり価値のあるクルマ」。
マリリン・モンローは1962年までこのフォード・サンダーバードを所有していたものの、その後は彼女の演劇指導者、リー・ストラスバーグ氏の息子であるジョン・ストラスバーグ氏にこのクルマを譲ることに。
なお、その数カ月後の1962年8月5日、マリリン・モンローは謎の死を遂げ、帰らぬ人となっていますが、つまりこのフォード・サンダーバードは「マリリン・モンローが最後に所有したクルマ」でもあるわけですね。
フォード・サンダーバードは1955年の登場なので、この個体は年式から判断するに「初期モデル」。
オープンモデルではありますが、ソフトトップはオプション扱いで、かわりに取り外し式のハードトップが付属する、という変り種でもあります。
なお、ハードトップの横にある丸い窓、車体後部のスペアタイヤは1956年モデルからの装備(初年度モデルにはない)。
なお愛称は「クラシック・バーズ」や「リトル・バーズ」。
アメリカ人は自動車や、他の製品にでも愛称をつけることが多く、けっこうモノを大事にする文化があるのかもしれません。
エンジンはV8で、出力は当時としては相当に大きな「225馬力」。
この細いタイヤやでその馬力を支えっていたということ、ABS、トラクションコントロールなど安全装備がなかったということを考えると、けっこう危ないクルマだったのかもとは思う反面、当時の人々はちゃんとこのクルマを乗りこなしていたわけで(実際にサンダーバードはかなりなヒットとなっている)、現代人より運転スキルが高かったのかもしれませんね。
オークションが開催されるのは2018年11月16-17日にかけてで、落札金額は最高で5700万円ほど、と見られています。
メンテナンス履歴等は不明ですが、画像を見るに、かなりコンディションは良さそうですね。
VIA : Julien’s Auctions