| しかもエンジン、トランスミッションは現代のものが搭載されて実際に乗るのに適していそうだ |
ただひ「フォード」の文字は見えず、そこは「大人の事情」なのだと思われる
さて、これまでには様々なフォードGT40がオークションに登場しましたが、今回は一風変わった個体が出品されることになり話題を呼ぶことに。
今回出品されているフォードGT40はレプリカではあるものの、アカデミー賞を受賞した映画「フォードVSフェラーリ」撮影のために製造された6台のうちの1台で、製造を請け負ったのはミシガン州のレースカーレプリカ(RCR)。
なお、製造に関わる証明書も発行されており、6台が製造されたレプリカのうち、この個体は唯一車台番号が与えられ、つまりは(アメリカでは)合法にナンバープレートを取得して走行できる、とのこと。
内外装は実車同様
そしてこのGT40は、レプリカといえど実車と変わらぬように作られており、ル・マンのシーンではナンバー3、デイトナ24時間レースのシーンではダン・ガーニーのナンバー88のカラーリングが施されることに。
なお、ダン・ガーニーは高身長であったといい、しかし車高わずか40インチのフォードGTにその体を収めるため、ルーフには「ガーニー・バブル」と呼ばれる突起があったと言われますが、この個体ではルーフがフラットにも見えますね(ちょっとだけ膨らんでいるようにも見える)。
参考までに、こちらが実際のガーニー・バブル。
この突起に沿ってヘルメットが収まっていたということになり、相当にブラックな環境でのドライブを強いられていたということがわかります(ドアを開閉する際には、いったん頭を屈めなければならない)。
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この個体についてはレプリカといえど「レプリカ以上」の価値があると捉えてよく、9月に開催されるオークションではかなりの値をつけることになるのかもしれません。
ちなみに、搭載されるドライブトレーンは実車の7.0リッターエンジンと4速トランスミッションではなく、5.7リッターV8と6速トランスミッションへと変更されており、「本物のGT40よりも扱いやすく高いパフォーマンスを持っている」可能性もありそうですね。
見ての通り内装もレーシングカー然としたスパルタンさを持っています。
見たところ、ステアリングホイールのセンターや車体のどこにも「Ford」の文字は見えず、このあたりは”大人の事情”なのかもしれません。
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