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「ワイルド・スピード MAX」にてポール・ウォーカーが実際にドライブしたR34 GT-Rが競売に!シート位置はポール・ウォーカー(188cm)が乗ったときから動かしていないそうだ

「ワイルド・スピード MAX」にてポール・ウォーカーが実際にドライブしたR34 GT-Rが競売に!シート位置はポール・ウォーカー(188cm)が乗ったときから動かしていないそうだ

| リヤフォグのレンズのカラーに至るまでポール・ウォーカーの指示によってカスタムされた”こだわりの一台” |

さらにはボディラインを際立たせるために一切ステッカーを貼ってない

さて、昨年「オークションに出品される」とアナウンスがあった、「ワイルド・スピード MAX」の撮影で使用された日産R34 スカイラインGT-Rがいよいよ競売に登場。

このR34 スカイラインGT-Rはポール・ウォーカーの意見を全面的に取り入れて製作された”こだわりの仕様”を持っており、実際に撮影のためにポール・ウォーカーがドライブした個体だと紹介されています。

なお、オークション開始は4/28ですが、冷やかし防止のためか入札に際しては制限がかけられているといい、この時点で非常に高い関心が多く寄せられていることも想像できますね。

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ポール・ウォーカーが運転した日産R34 スカイラインGT-Rはこんな仕様を持っている

この日産R34 スカイラインGT-Rはワイルド・スピード MAXの撮影のために米国へと輸入された個体であり、当時「25年ルール対象外」であり日産車として輸入・登録ができなかったため、それを回避するためにメーカー名が「Kaizo Industries」となっており、同社の車台番号(1K1AAWDD77K400109)と日産による車台番号(BNR34-400109)とが併記されることに。

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日産スカイラインR34 GT-Rは1999年から2002年にかけて生産されており、直6エンジンを搭載した日産スカイラインGT-Rの最終モデル、そして「スカイライン」の名を持つ最後のモデルとしても知られています。

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あらゆる面においてR33 GT-R、およびR32 GT-Rから進化しており、ハンドリングの向上、スムーズな乗り心地、室内の快適性の向上など、洗練・成熟したGT-Rとなっていますが、とくにエアロダイナミクスにおける改善が著しく、ホンダNSX、トヨタ・スープラ、マツダRX-7といった当時の、そして今もライバルと目されるクルマたちとは一線を画したデザインを持ち、ある意味では非常に現代的なクルマでもありますね。

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搭載されるのは2.6リッター直列6気筒ツインターボ「RB26DETT」、そしてゲトラグ製6速マニュアル・トランスミッション、四輪駆動システムATTESA E-TSが組み合わせられていますが、4年間という比較的短い生産期間の間にもサスペンションやボディワークの改良、インテリアのアップグレードなど、さまざまな改良が行われており、特に最終モデルでは非常に高い完成度を誇ります。

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このR34 GT-Rのカスタムにはポール・ウォーカーの意見が取り入れられる

この日産R34スカイラインGT-Rは2002年に生産された最終モデルで、ボディカラーは見ての通りのベイサイドブルー。

映画の撮影のために米国へと輸入されることになりますが、ポール・ウォーカーの「ステッカーをベタベタ貼ったクルマには乗りたくない」という意見を取り入れて非常にシンプルな外観を持っていて、実は(ポール・ウォーカーは)ワイルド・スピードの初期の作品で乗っていたクルマたちに抵抗があったのかもしれませんね。※たしかにこれまでにポール・ウォーカー所有として出品されたクルマのほとんどはシンプルな仕様を持っている

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なお、ステッカー類をすべて剥がすように依頼したのは「その美しいボディラインを活かすため」という意図があったとされ、さらにはリアフォグのレンズをレッドからクリアに変えるようにという指示を出したり、メカニズムに関しても細かい要望を出したと言われていますが、劇中にて(乱暴な運転をしなくてはならなくなった際に)クルマに対して謝るシーンがあり、それは台本に書かれていたからではなく、もしかすると(ブライアン・オコナーではなく)ポール・ウォーカーとしての本心から出た言葉なのかもしれません。

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JUN
JUN
たしかにナンバープレート脇のレンズはクリアになっている!

「ワイルド・スピード MAX」は2009年に公開された作品ですが、劇中ではポール・ウォーカー演じるブライアン・オコナーが、FBIの車両置き場にてストリートレースに参加する車両を選ぶシーンがあり、白いGT-R(ポール・ウォーカー個人の愛車)、赤いR35 GT-R(当時はKaizo Industriesのダリル・アリソンが所有)、そしてこの青いR34 GT-Rの3台を選択するといったシーンも。

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このクルマはロサンゼルスのコリアンタウンにて違法なストリートレースに参加するなど映画の中で強い存在感を放ちつつ、劇中ではメキシコ国境を越える密輸に使われた後に爆破されることになりますが、もちろんスクリーンで炎上しているクルマはこのR34 GT-Rのレプリカです。

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なお、撮影に際しては、このR34スカイラインGT-Rに見せるため(GT-Rではない)R34スカイラインにGT-R風のボディパネルを装着したスタントカーも何台か製造されており、そのうちのいくつかはドリフトができるように後輪駆動のままとされていますが、撮影に使用された唯一の(本物の)GT-R、そしてスクリーンに登場した本物のGT-Rはこの1代だけだといい、その意味でも非常に貴重な個体ということになりそうですね。

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このR34 GT-Rは日本で買い付けられた後にKaizo Industriesによってエンジンのない状態でアメリカに持ち込まれ、その後にRB26エンジンが組み込むという手法を採用することで「キットカー」としての適用を受け、これによって25年ルールの縛りを回避したとされ、GT-RのスペシャリストでもあるKaizo Industriesだからこそ可能だったワザなのかもしれません。

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ポール・ウォーカーはスクリーン中のキャラクターと同様、真の自動車愛好家としても知られていて、自らも「”ワイルド・スピードに出てた人”として人々に語られたくはない」とコメントしたことがあり、「自身は一人のレーシングドライバーであり、海洋学者でもある。一括りにされるのは嫌だ」とも。

なお、生前に所有していたクルマは多岐多様ですが、とくにBMWのレーススペックを持つクルマを好んでいたようにも思われます。

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このR34スカイライン GT-Rの改造内容としては(主なものとして)以下が挙げられていますが、その多くはポール・ウォーカーの指示によるものであり、たしかに「クルマを愛する人」にしか及ばないこだわりも見られますね。

  • ニスモNE-1エグゾーストシステム
  • カスタムインタークーラー+エキゾーストパイプ
  • [/st-mybox]

    ワイルド・スピードの撮影終了後、「シートの位置すら動かしていない」

    なお、撮影が終了した後、法の抜け目をかいくぐった車両であること、R34GT-Rそのものが25年ルールによって輸入が規制されていることからアメリカ国境警備隊に押収されてしまい、困難な法的な闘争の末、2012年にようやく返却され、その後はドイツへ輸出されたそうですが、シート位置はポール・ウォーカーが撮影のために座ったときから全く動かされていない、とも報じられています(ポール・ウォーカーの身長は188センチ)。

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    なお、EUに入るときに規定の税金が支払われているもののEU内で登録されたことはなく、現在の所有車のもとでプロテクションフィルムが施工されるなど大切に扱われており、ミュンヘンモーターワールドに出展されたこともあると紹介されています。

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    参照:Bonhams

    • ターボネティックス製フロントマウント・インタークーラー
    • ニスモ製ローダウンスプリング
    • 特注ロールケージ
    • ARC製チタンストラットブレース
    • ボルクレーシング RE30 19x11ホイール
    • Rotoraブレーキコンバージョン(フロント;6ピストンキャリパー、リア:4ピストンキャリパー)
    • ニスモバージョンIIバンパー(サイドスカート付)
    • イーストベア製フード
    • リアシート削除
    • モモ製アルカンタラステアリングホイール
    • ニスモVスペックペダル(ストリートレースのカウントダウンでクローズアップされるシーンがある)
    • ダッシュボードマウントモニター用カスタムヘッドアップディスプレイ
    • MFD Xenarc ディスプレイユニット
    • ソニー製ヘッドユニット
    • OMP社製カスタムレーシングシート
    • ニスモNE-1エグゾーストシステム
    • カスタムインタークーラー+エキゾーストパイプ

    ワイルド・スピードの撮影終了後、「シートの位置すら動かしていない」

    なお、撮影が終了した後、法の抜け目をかいくぐった車両であること、R34GT-Rそのものが25年ルールによって輸入が規制されていることからアメリカ国境警備隊に押収されてしまい、困難な法的な闘争の末、2012年にようやく返却され、その後はドイツへ輸出されたそうですが、シート位置はポール・ウォーカーが撮影のために座ったときから全く動かされていない、とも報じられています(ポール・ウォーカーの身長は188センチ)。

    image (10)

    なお、EUに入るときに規定の税金が支払われているもののEU内で登録されたことはなく、現在の所有車のもとでプロテクションフィルムが施工されるなど大切に扱われており、ミュンヘンモーターワールドに出展されたこともあると紹介されています。

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