| 発見されたのはまさに偶然 |
1967年の東京モーターショーに展示されたというゴールドのトヨタ2000GT。
シャネルのモデルを努めたことで有名なモデルのツイッギーとともに会場に登場した、とされています(ゴールドのペイントはこの一台のみ)。
ショーの後はツイッギーに贈呈されたとのことですが、当時ツィッギーは18歳、しかも運転免許を持っていなかったとのこと。
よって主にこの車を運転したのは彼女の彼氏兼マネージャー出会ったそうですが、その後間もなくこの車は手放され、TVプロダクションにて使用されることに。
そこでは(ジャニス・ジョプリンのポルシェ、またはジョン・レノンのロールスロイスのように)サイケデリックな柄が付与され、さらに後にはレッドに再塗装されることに。
その後1981年にトヨタUSAに買い取られてレストアを受けることになりますが、その際にもこの車が「1967年の東京モーターショーに展示された」車であるとはわかっておらず、しかしレストアを開始した時にオリジナルのゴールドペイントを発見し、そこでこの個体の履歴が明らかになったようです。
現在はレストアが完了し、レストア段階では塗装を全て剥がして7層コートのゴールドに再度仕上げた、とのこと。
こちらは当時のツイッギー。
2000GTのドア開口部はなかなかユニークで、乗降性を考慮したデザイン(さすが日本)となっているのでしょうね。
こちらはTVプロダクションにて使用されていた時代の2000GT。
今の価値を考えると、とうてい考えられないようなカスタムですね。
なお「ツイッギー」と聞くと、ぼくはいつもマリリン・マンソン(バンド)のベーシスト、ツイッギー・ラミレスを思い出します(現在は脱退)。
マリリン・マンソンのメンバーはすべて芸名で活動していますが、マリリン・マンソン自身も「マリリン・モンロー」と「チャールズ・マンソン(殺人犯)」からその名前を取っており、これは「美の象徴」と「悪の象徴」とのこと。
同様にツイッギー・ラミレス(トゥイギー・ラミレズという表記も)もモデルのツイッギーと13人も殺した殺人犯のリチャード・ラミレスを合わせたもの。
↓こちらがそのツイッギー・ラミレス(男)ですが、相当にヤバいルックスですね(レッド・ホット・チリペッパーもそうですが、ベーシストはかなり危ない人が多い印象)。
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トヨタ2000GTもオークションへ出品。
最高で1億6000万円程度の落札金額と見られますが、トヨタ2000GTもやはり高騰していますね。
この個体は1967年製で、シャシーナンバー10083。
トヨタにて左ハンドル仕様として製作され、サンフランシスコのオーナーの元へ販売された車両だそうです。
最初のオーナーの元で10年所有され、その間の走行距離は66000キロ。
その後トヨタディーラーに買い取られ、さらに2名のオーナーの元を経たという経緯があるそうです。
のちに日本人のオーナーに譲り受けられて20年ほどを過ごし、その後に現オーナーの元へ。
なお、トヨタ2000GTの15%がポルシェ911、ジャガーEタイプのライバルとしてアメリカへ輸出された、とのこと。