| 日産はトヨタを意識してカスタムパーツ市場を強化? |
どう考えても、日産はもうちょっとカスタムパーツを拡充すべきだ
さて、米国アリゾナ州にて目撃されたナゾのフェアレディZが話題に。
このフェアレディZはフロントにカモフラージュが施されているのですが、すでにフェアレディZは日本はもとよりアメリカでも発売されているのでここを隠す理由はなく、しかし隠しているとすれば「それだけの理由があるから」。
ここでまずその動画を見てみましょう。
路上で新型フェアレディZに遭遇
まずこのユーチューバーはフリーウェイを走行中に新型ファエアレディZに遭遇することに。
後ろから見ると普通のフェアレディZであり、とくに変わったところはないようですね。
そして抜いてみても普通のフェアレディZです。
ただ、そこへもう一台のフェアレディZが登場し、これを抜いてみるとフロントに怪しげなカモフラージュ付き。
動画から多くを知ることはできないものの、カモフラージュ越しに見るとどうやらフロントグリルにスプリット構造を採用しているもよう。
そしてこのスプリットグリルと聞いて思い出すのが、日産が公式にて公開したフェアレディZ「カスタマイズプロト」。
れは歴代フェアレディZ各モデルの要素を取り入れて日産自らがカスタムした車両ですが、初代S30Z「Z432R」をイメージしていると紹介されており、2022年の東京オートサロンにて実車が公開済み。
このフェアレディZカスタマイズドプロトは発表時に「ワンオフモデル」にとどまるとアナウンスされており、市販化の可能性は示唆されていなかったものの、思ったよりも反響が大きく、日産は(カスタムパーツの)市販を決断したのかもしれません。
オレンジのペイントに加え、ブラックのアクセントやスプリットフロントグリルが装着されているほか、ボンネット、サイド、ルーフ、そしてリアにもブラックのアクセントが施され、Z432Rをイメージしてヴィンテージタイヤを装着したレトロスタイルのブラックホイールが与えられ、サイドウォールにはホワイトレタリングも。
さらには前後フェンダーに(わずかですが)オーバーフェンダー、ボディとホイールのセンターキャップのアウトラインに合わせたオレンジ色のブレーキキャリパーが確認でき、テールゲートに取り付けられたリアスポイラーがわずかに大きくなっていること、デュアルテールパイプを持つカスタムエキゾーストも装着されています。
もちろん日産は新型フェアレディZのカスタムシーンを盛り上げたい
なお、日産が「フェアレディZカスタマイズ プロト」を発表したのは「アフターマーケットの可能性」を探るためだと考えていて、おそらくはトヨタ86 /GR86のカスタムシーンの盛り上がりを「うらやましく」捉えてるんじゃないかとも推測しています。
こういったアフター市場の盛り上がりは(パーツの販売による)直接的な利益をもたらしますが、一般に「一瞬で人気が収束する」スポーツカーの人気を持続させ、新車販売はもちろん中古車相場の維持にも貢献すると言われ、自動車メーカーにとっては無視できないところにまで拡大しています。
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ちなみに日産はこれまであまりカスタムパーツの投入に積極的ではなく(オーテックやニスモからのコンプリートカー販売や多少のパーツ販売はあったが)、しかしトヨタは幅広くサードパーティーにも門戸を開くことでカスタムパーツを拡充していて、これにより投入したモデルが大きくその人気を獲得し、また長期に渡り人気を維持しているわけですね。
これは日本市場も同様ですが、メインマーケットとなるアメリカでは一層その傾向が強いといい、よって各社ともSEMAに(サードパーティーと手を組んで)出展したりという対応を行っているのかもしれません。
いずれにせよ、新型フェアレディZののフロントグリルは一部では(当初から)評判が芳しく無く、そしてフェアレディZには長い歴史とファンがいて、そういったファン向けに様々な(過去のモデルをオマージュした)パーツを販売してゆくというのは悪い話ではないようにも聞こえます。
ナゾの新型フェアレディZが走行する姿を捉えた動画はこちら
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参照:Chrizleyva