日本進出が「好調」とされる中国BYD。上海MSにて1,100馬力のハイパーカー「U9」を発表し2,000万円にて販売するもよう。0−100km/h加速は2秒未満

｜　はたして安全に走行できるのか、そしてそもそも買う人がいるのかどうかは疑問ではあるが、こういったクルマが増えるのは面白い　｜

実際に発売された後の実写レビューを見てみたいものである

さて、日本にも無事進出を果たしたBYDですが（意外と買っている人がいるらしい）、本国では普及価格帯のEVに加えてプレミアムセグメントにも積極的に進出しており、今回は4月18日から開催される上海モーターショーにて1,100馬力のピュアエレクトリックハイパーカー「U9」を正式発表する、とアナウンス。

なおブランド名はBYDではなく新しく設立したYangWang（仰望）で、このブランド名を見る限りメインマーケットは中国なのかもしれません。

仰望は「ハイパーSUV」も発表

この仰望はけしてハイパーカーブランドではなく、というのもこのU9とあわせて1,115馬力のハイパーSUV「U8」も発表しているためで、つまりは「ハイパワー」がこのブランドのウリだと考えてよく、その馬力に見合った価格設定を行うことで高い利益率を目指すことになるのかもしれません。

BYDは1月にU8そしてU9（”U”とはアルティメットのUを示すようだ）をサプライズ公開（といっても画像だけ）していますが、今回発表されたU9はそこから若干の手直しが入っているようで、ボディカラーの変更のほか、サイドスカートが延長され、1月に公開されたバージョンにはなかったリアウイングが設置されています。

また、中国のネットユーザーから多くの批判を受けたヘッドライトのデザインにも調整が入り、しかし横長のドットマトリックスLEDテールライトと大きなリアディフューザーは「健在」であるもよう。

BYD 仰望 U9の0−100km/h加速は2秒未満

このU9のプラットフォームにはBYDが新しく設計した「Yisifang」が採用され、総出力は1,100馬力、最大トルクは1280Nm、パワートレーンは4つのエレクトリックモーターにて構成されています（各エレクトリックモーターの最大出力は275ps、最大トルクは320Nmである）。

1月の時点でこの仰望U9の0−100km/h加速が「2秒未満」ということが（実現できるかどうかは別として）明かされていますが、さらに驚くのは一回の満充電あたりの航続距離が700kmにも達すること。

搭載されるバッテリーはBYD自社の「ブレード」、そして容量は100kWhだそうですが、この「700km」というのはやや甘めの数字が出るCLTCモードなので、実際にはもうちょっと短めの走行距離にとどまるものと思われます。

なお、気になるお値段は100万元（現在の為替レートだと2000万円くらい）に設定され、「BYDブランドの中では」非常に高価ではあるものの、1,000馬力を発生するクルマの中では相当に安価な部類です。

参考までに、同じく中国の自動車メーカーであるGAC（ホンダの合弁パートナー）はAion ハイパーSSR（1,225馬力）を発売するとアナウンスしており、こちらの0−100km/h加速はなんとリマック・ネヴェーラといい勝負の「1.9秒」。

仮にこれらが実際に発売されたならば「とんでもないコストパフォーマンスを」を誇ることになり、しかし実際に売れるかどうか（買う人がいるかどうか）はまた別問題である、とも考えています。

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参照：CarNewsChina