| まだ辞職していなければ、紅旗のデザイナーはロールス・ロイス出身のジャイルズ・テイラー |
現在、中国は世界で最もデザインオリエンテッドなクルマを作っている
さて、中国で最も高級な自動車ブランド、紅旗(Hongqi / ホンチー)から新しいコンセプトカー「E702」が発表。
またしても車名はアルファベットと数字の組み合わせであり、ほか多くの中国の自動車メーカーも同様の命名法則を持っているため、とうてい覚えることができない状態となっています(現地の人が中国車の名称を記憶できているのかはちょっと気になるところではある)。
この紅旗E702は”市販を前提としたコンセプトカー”だとされますが、これにかなり近い形で発売されると目されており、しかしデザインにトッププライオリティが置かれる中国の自動車メーカーだけに、実際に「ほとんどこのまま」で登場するのかもしれません。
とにかく中国車は「光ることが大事」
フロントを見ると、複雑な発光グラフィックを持つデイタイムランニングランプとヘッドライトはもちろん、フロント中央のエンブレム、ボンネットやバンパーなどその多くにLEDが仕込まれているようですが、こういった「あちこち光る」のは中国車にとっては非常に重要な条件です。
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そして「一見して高いテクノロジーを有する」と理解させることも中国では(商品的に)大切だとされ、そのためこの紅旗E702では「ドアハンドルレス」「ドアミラーレス」。
ドアハンドルについては、実際にはピラーに隠されるか、あるいはセンサーにより検知にてドアを開けることになるのかもしれず、ドアミラーについてだと、画像の通りカメラがその代わりを務めることになりそうです(中国でこのシステムが認可されているのかどうかはわからない)。
そしてルーフ前方にはLiDARセンサーが取り付けられ、高いレベルの自動運転機能を持つであろうこともわかります。※中国メディアの報道によると、このクルマには先進的な半自律走行システムが搭載され、ドライバーの助けを借りることなく、自動での車線変更、低速走行車両の追い越し、高速道路出入口のスロープを利用することができる、とのこと
リアもやはり「光りまくって」いた
そしてこの紅旗E702のリアも(フロント以上に)よく光っており、テールランプはもちろん、紅旗エンブレム、HONGQI文字などが発光するように見受けられ、高いプレゼンスを発揮することになりそうですね。
今回インテリアの画像はないものの、報道によれば、2,800WのDolby Atmosサウンドシステムを搭載するとともに、紅旗の有する最新安全システムすべてが与えられることになり、1分間に最大5GBのデータをダウンロードできる無線ソフトウェアアップデートへの対応も行う予定だと報じられています。
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