2024年第3四半期、BYDがついにテスラの売上高を超える。さらに10月までに323万台を販売し年間目標の360万台を軽々クリアする可能性が高まる

｜　そしてBYDは年間目標を10％以上引き上げたと言われている　｜

もはやこの勢いを止めることは難しい

さて、BYDが10月に500,526台の電気乗用車を販売して前年の301,095台から66％増加し、先月の417,603台からも20％の増加となったことが明らかに。

年初から10月までの累計（1月～10月）だとBYDは3,236,927台の電気自動車を販売していますが、これは昨年同期比では36％の増加となっており、BYDの公式目標である「2024年に360万台を販売」を容易に達成可能なレベルに達しています。※この好調を受け、BYD内部では、9月に目標を400万台に引き上げたとされている

ただしBYDの販売はすべて「準電気自動車（BEV）」ではない

なお、BYDが発表したデータは「NEVの販売台数」であることに注意しなくてはならず、これは中国でいう”新エネルギー車（ニュー・エナジー・ビークル＝NEV）の総称であり全電動車（BEV）とプラグインハイブリッド車（PHEV）が含まれます。

具体的には、水素自動車（FCEV）もここに含まれますが、中国ではその販売はほとんどなく、BYDはFCEVを販売していないので、このBYDの数字は「BEV「とPHEVとを足したもの」ということに。※BYDは2022年4月に完全な内燃機関車の販売を終了している

このほかBYDは「海外販売が31,192台に達した」「BYDのEVおよびエネルギー貯蔵用バッテリーの設置容量は（10月に）約21.018 GWhに達し、2024年の累計設置容量は約148.738 GWhとなった」ことについても言及しています。

加えて（PHEVの販売が好調なので）BYDの販売に占めるBEV比率が9月の39.5％から1.6％減少して189,614台となっており、しかし一方のPHEVの販売は310,912台にものぼってシェアは62.1％を占め、9月の60.0％から2.1％の増加を記録しています（昨年2023年10月のPHEVのシェアはわずか45％で、11月には43.5％まで減少していたので、いかにPHEVの人気が高まっているかがわかる）。

BYDの売上高がついにテスラを超える

そしてもうひとつ重要な「事実」が”2024年7～9月期、つまり第3四半期のBYDの売上がテスラを超えた”こと。

BYDの発表によれば、2024年第3四半期の売上高は前年同期比で24.04％増の2011億2500万元（現在の為替レートだと4兆3000億円くらい）、純利益は11.47％増の116億700万元に達して増収増益を果たしており、これはテスラの同期間の売上高である251億8000万ドル（約3兆8000億円）を大きく超える数字です。

これはひとつのマイルストーンだとも捉えてよく、BYDはすでに販売台数面においても（PHEVも含みますが）テスラを超えており、BYD自身が考えていたよりも速い速度で成長し、さらにその速度を加速させていることがわかりますね。

合わせて読みたい、関連投稿

参照：Car 値wsChina, 36kr