
| HIMA 享界G9が魅せる革新的なテクノロジーと圧倒的ラグジュアリー |
享界は北京汽車とファーウェイとのジョイントによるEVブランドである
近年、中国市場を中心に急激な進化を遂げているスマートEVシーンにおいて圧倒的な存在感を放つブランドが「鴻蒙智行(HIMA)」。
このHIMAは「問界」「智界」「享界」「尊界」「尚界」という5つのサブブランドをコンセプト別に展開しており、主導するのはいずれもファーウエイ、しかし実際に車両を製造するのはそれぞれ別の会社という一風変わったビジネスモデルを採用しています。
そしてこのうち、北京汽車(BAIC)との協業による享界(英語名はStelato / ステラート)から新たにラインナップに加わったのがフラッグシップSUV「G9」で、このクルマはファーウェイが培ってきた最先端のICT技術と自動車のハードウェアを高次元で融合させた一台として大きな注目を集めており、ここでは気になるスペックや特徴、市場での位置付けを詳しく紐解いてみたいと思います。
-
-
【世界記録】テスラ、シャオミを超えてファーウェイ「Luxeed R7」がSUV史上最強の空力性能、「Cd値 0.217」を達成
Image:HIMA | とにかく最近の中国車は「記録づくし」である | この記事のポイント 世界No.1の空力性能: 量産SUVとして世界最小のCd値0.217を記録(中国自動車技術研究センター認定 ...
続きを見る
この記事の要約
- 鴻蒙智行(HIMA)から新型フラッグシップSUV「享界G9」が登場
- ファーウェイの最先端「乾崑智驾ADS」や全地形途灵プラットフォームによる高い悪路走破性を実現
- 5座および6座モデルが用意され、圧倒的な広さとラグジュアリーな室内空間を提供
- これがいまの中国の「最先端」「ラグジュアリー」である

享界(ステラート)G9の概要
享界G9は、威厳のあるスクエアなボディデザインと圧倒的なサイズ感を誇るステラートのフラッグシップSUV。
エクステリアには「双円環ADS星河大灯(丸2灯をあしらったデイタイムランニングランプ)」や「摘星门把手(スターライト風の照明が仕込まれたドアハンドル操作部)」など、先進性と華やかさを両立した意匠が散りばめられていますが、雰囲気的にはレンジローバー / ランドローバー、そしてロールス・ロイスに似ているようにも(よく見ると似てはいないのだけれど)。

なお、アウトドア志向に応えるルーフトップテントや尾門厨房(リアに内蔵されたキッチン)といった豊富なアクセサリーパーツも用意されており、都市から大自然まであらゆるシーンに対応する懐の深さを持っています。
ちなみにですが、現在の中国車、とくにフラッグシップにおける一つのトレンドは「アウトドア」。
そして中国での「アウトドア」の捉えられ方は日本とはちょっと異なっていて、アウトドアは中国だと「富裕層の贅沢なレジャー」という雰囲気が強く、そしてキャンプ場は「富裕層の社交場」という様相を呈しています。

かくして「ラグジュアリーSUV」において富裕層へと訴求するのに一番手っ取り早いのが「アウトドア」イメージということになり、そして「アウトドアを連想させるSUV=富裕層が乗るクルマ」ということに。
これは「中国のキャンプの多く場は、アクセスしにくい場所にあり、かつ入場料も高額」なので限られた人しか行けないということに起因しているのだと思われますが、レンジローバーが築き上げた「高級SUV=アウトドア志向」というイメージも無関係ではないのかもしれません(よって中国の購入SUVには多少なりともレンジローバーやランドローバーの面影があるのかもしれない)。

そしてやはりレンジローバーほか欧州の高級SUVのイメージに乗っかるためなのか、砂漠や荒野、小川などを走破する画像が製品ページに多く用いられているのも特徴であり、とにかくこういった「キャンプ」「オフロード」という見せ方が中国の高級SUVのプロモーションにおける現時点でのトレンドということに。

エクステリアよりもインテリア
そしてもうひとつの「中国のラグジュアリーSUV」における特徴がインテリアのアピールで、製品ページにおいては多くの場合、エクステリアよりもインテリアに多くのボリュームを割いており(それだけ中国市場ではインテリアが重視されるという証左である)、このG9の室内空間においても贅沢な「真五座」および「大六座」のレイアウトを採用し、長距離ドライブでも疲れにくい零重力(ゼログラビティ)シートや高度なマッサージ機能を完備しています。※インテリアカラーには「高貴な」色味であるパープルも用意され、シートベルトもその場合はパープルに

また、AR-HUD、ファーウェイのオーディオシステムによる極上のエンターテインメント空間が広がっていて、「テクノロジー満載」なのも中国の高級車市場の特徴でもありますね。

さらには後部座席はもちろん・・・

ドライバーズシートにおいても「運転しない」様子をアピールするのも中国車ならでは(とにかく「くつろげる」というのが中国では重要。ドライバビリティは基本的に関係ない)。

ステラート G9のスペック
以下がG9の主なパワートレインやスペックとなっており・・・。
| 項目 | スペック・仕様概要 |
| ボディサイズ(収納ボックス含む) | 全長:5,377mm(非含有時:5,206mm) |
| 駆動・プラットフォーム | オールテレーンプラットフォーム、800Vアーキテクチャ、後輪操舵(±12°) |
| パワートレイン | 增程(レンジエクステンダー) / 纯电(BEV) |
| CLTC総合航続距離(増程) | 約1,356km 〜 約1,366km |
| CLTC純電航続距離(BEV) | 約701km |
| 先進運転支援 | 华为乾崑智驾®ADS(38個のセンサー、高精度レーダー搭載) |
競合比較・市場での位置付け
中国のプレミアム大型SUV市場において、享界G9は(ファーウェイのプロジェクトだけに)最先端のコネクティビティと圧倒的な智能化を武器に勝負を挑む一台。
特にファーウェイの「鴻蒙OS(HarmonyOS)」を核とした車車互聯通信や衛星通信、高度な自動運転支援システム「乾崑智驾」の搭載は、従来の高級SUVが一歩譲らざるを得ないほどのアドバンテージとなっていて、快適な移動手段にとどまらず「動くリビングルーム、そしてオフロードをも快適にこなすオールラウンダー」としての位置付けを確立している、というわけですね。

補足情報
享界G9の大きな魅力の一つが卓越した快適性と安全性を支える細部へのこだわりで、例えば素早く酸素濃度を調整する「氧舱SPA」や、ナノ水离子浄化を備えた健康座舱(コックピット)により、高地や長旅でも常にリフレッシュされた環境を保つことが可能だといい、さらに”玄武車身構造”や11個のエアバッグシステムなどの見えない部分の安全対策も徹底されるなど、乗員全員を強固に守る設計がなされています。
結論
享界G9は、ファーウェイの最新技術を結集し、ラグジュアリーとハードな走行性能を完璧に融合させた次世代のフラッグシップSUV。
圧倒的な航続距離を誇るパワートレイン、先進の智驾システム、そして細部まで作り込まれた快適なインテリアはこれからの大型SUVのベンチマークとなるポテンシャルを秘めていて、今後のグローバルな動向やさらなる展開からも目が離せない一台であると思います(中東などではかなりの人気を獲得しそうだ)。
合わせて読みたい、関連投稿
-
-
もはや中国では超高級車市場でも「地元メーカー」の圧勝。ファーウェイが放つ「Maextro S800」が超高級セダン市場で独走しドイツ勢を退ける
| かつての人気モデル、BMW 7シリーズは5位へと転落 | いまやあらゆるカテゴリにおいて中国車が市場の人気を独占する状態に かつて欧州ブランドの独壇場だった中国の超高級車市場において歴史的なパラダ ...
続きを見る
-
-
【フェラーリ激怒案件】ファーウェイ新型SUV「Luxeed RX」がプロサングエに激似。ファーウェイは“フェラーリのチーフデザイナーを引き抜いた”と主張、その真偽が話題に
Image:MITT | さらにはBMW、アストンマーティンのシャシー担当者も引き抜いたようだ | ファーウェイの最新SUV「Luxeed RX」を巡る、美学とプライドの衝突 中国のEV・新エネルギー ...
続きを見る
-
-
ランドローバーと奇瑞汽車との共同開発による高級SUV、「フリーランダー8(神行者)」公式画像が初公開。ファーウェイ製最先端AIを搭載し2026年後半に中国で発売
Image:Chery-JLR | 懐かしの名が中国にて、現地専売モデルとして「復活」 | 英国の伝統と中国の最先端テクノロジーが融合した意欲作 かつて、ランドローバーのラインナップにおいて都会派コン ...
続きを見る
参照:HIMA











