| 現代がミドシッププロトタイプシリーズを「エレクトリック」にスイッチ |
さて、ヒュンダイが北京モーターショーにて「RM20eプロトタイプ」を公開。
これはヒュンダイのハイパフォーマンスカー部門「N」によって開発されたハイパフォーマンスエレクトリックカーで、外板は(暫定的に)ヴェロスターNをベースとして採用しています。
ただしヴェロスターNのボディパネルに対してレーシングカーばりのフロントスプリッター、前後オーバーフェンダー、リアウイング、リアディフューザーが与えられ、ホイールサイズはフロント19/リア20インチ。
その出力は810馬力
エレクトリックカーなのでその動力源というと「モーター」ということになりますが、これは車体ミッドにマウントされて後輪を駆動し、0-100km/h加速は3秒以下、そして0-200km/hまでの加速は9.88秒、そして最高速度は250km/hだとアナウンスされています。
バッテリーサイズは60kWh、800V急速充電対応だとされ、しかし一回の満充電あたり航続可能距離は不明です。
ヒュンダイの上級副社長であるトーマス・シェメラ氏によると、このRM20eプロトタイプは「レーシングカー並みのパフォーマンスを誇り」、「ヒュンダイのハイパフォーマンス部門である”N"の方向性を示し、かつエレクトリック化されたといえども”ドライビングの楽しさを一片たりとも損なっていない”」。
さらにヒュンダイはこのRM20eについて「スーパースポーツ並みのパフォーマンス」と述べていますが、たしかに数字を見る限りではスーパーカー同様の性能を持つ模様。
そしてヒュンダイはかねてよりスーパースポーツセグメントへの参入を狙っており、もしかするとこれがその「一つの回答」なのかもしれません。
なお、今回は「イキナリ」のエレクトリックハイパフォーマンスカー発表でもあり「なんで?」という気がしないでもないですが、よくよく考えるとヒュンダイはリマックとの提携を行っており、となるとスーパーEVの開発も「計画通り」なのでしょうね。
ヒュンダイはこれまでにもRMシリーズを発表し続けている
そしてヒュンダイは以前からスーパースポーツに対して強い興味を持っており、2014年の時点で早々にミドシップスポーツ「RM14」を発表しています。
その後はRM15、RM17、そして2017年にはRN30も(いずれもコンセプトカー)。
その後にも何度かヒュンダイによる「ミドシップスポーツ」がニュルブルクリンクを走行する姿が目撃されていますが、現在に至るまで具体的な発売計画はない模様。
そして「ミドシップ」な割にコンパクトハッチバックの姿を採用していることもまた不思議ではありますが、「いつかどこかで」実際にミドシップスポーツを発売してくるのかもしれませんね。