| さすがにこのトンデモスペックだと計画倒れになるんじゃないかと考えていたが |
14年かけてここまで来たデヴェルの執念は評価せねばなるまい
さて、2008年に「5000馬力のハイパーカーを発売すること」を目標にかかげ開発がスタートしたデヴェル・シックスティーン。
このクルマを開発しているのはドバイ拠点の企業「Defining Extreme Vehicles Car Industry LLC(この略がデヴェル=Develなのだと思われる)」で、名称が示すとおり「16気筒」エンジンを積んでいることが最大の特徴です。
これまでにもときどきその開発状況等が公開されており、しかし今回、立て続けにサーキットでの走行動画、公道での走行動画が公式にてアップされ、どうやらイタリアにてテストが行われているもよう。
なぜイタリア?
なぜドバイの自動車メーカーのクルマがイタリアに?ということについてですが、イタリアにはいくつか小規模カロッツェリアがあり、こういったハイパーカーの開発を請け負うところも多数存在します。
有名ドコロだとマニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノ(MAT)が存在し、ここはランチア・ストラトス復刻版「ニューストラトス」、そして和製ハイパーカー「アスパーク・アウル」の開発や生産を行うことでも知られていますね。
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はたしてデヴェル・シックスティーンはイタリアの公道を走行しているわけですが、開発中のスーパーカーが走行することが多いイタリアにおいても、さすがにこのクルマは周囲の目を釘付けにするのかもしれません。
コクピットはバブル形状を持っていて、真後ろとナナメ後ろは目視だとまったく見えない構造ですね。
デヴェル・シックスティーンはサーキットでも走行中
そしてこちらはサーキットでテストを行うデヴェル・シックスティーン。
ちなみにデヴェル・シックスティーンには「3種類」のバリエーションが存在し、ひとつは5007馬力を発生するサーキット走行専用モデル(V16)、そして公道走行が可能な3000馬力のV16モデル、そして1500馬力にデチューン(?)したV8モデル。
それぞれ価格は200万ドル、180万ドル、160万ドルという設定を持っていて、納車開始は開発完了から8ヶ月後だと言われます。
なお、このサーキットにてテストを行っているのはV8版とのことですが、どの程度まで馬力が出ているのかは不明です。
参考までに、このV8そしてV16エンジンはスティーブ・モリス・エンジンが開発したもので、ベースとなるのはシボレーのLS V8。
V8バージョンだとこれを1基、V16バージョンだとこれを2基連結して使用することになりますが、V16エンジンそのものについてはすでに完成していると言われ、しかし昨年、V16エンジンを積んだ状態でテストを行っていた試作車には(搭載を予定している)クワッドターボが装着されていなかったといい、まだまだ開発には時間がかかるのかもしれません。
搭載されるトランスミッションについては、V8とV16のロードカー版にはデュアルクラッチ(この高トルクに耐えることができるトランスミッションが存在するのか・・・)、V16エンジン搭載のサーキット走行専用モデルについてはレース用のトランスミッションが組み合わせられる模様。
そしてこのV16「サーキット走行専用モデル」については、最高速515km/hを達成する、という主張がなされています。
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