| クルマの開発には非常に高いコストが必要 |
さて、ブガッティの新たなるオーナーになるのではと言われているリマック。
リマックはクロアチアの新興EVメーカーで、これまで発売したのは「コンセプト・ワン」の一車種のみ。
しかもその台数は10台程度だと言われており、そのリマックがブガッティを買収するというのは大きな驚きでもありますね。
ただ、リマックに対して多額の投資を行っているのはブガッティと同じくフォルクスワーゲングループに属するポルシェであり、つまるところポルシェのお金がリマックに、そしてリマックはそのお金を用いてブガッティを買うということになるのかもしれず、結局のところこれまでと大きな変化はないのかもしれません。
なお、この最終的な決定については11月になされるとも言われ、じきなんらかの発表があるかもしれませんね。
リマックC_Twoは発売前の最終段階
なお、リマックは「市販モデル第二弾」となるC_Twoの開発を行っているところですが、以前にはポルシェとの共同にてドライビングダイナミクスにかかわるテストを行ったとレポートされています。
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そして今回リマックが公開したのは「クラッシュテスト」。※以前にもちょっとだけ公開されていた
クラッシュテストとは、万一の事故における乗員の安全を確保するために行うもので、全面衝突、側面衝突、オフセット衝突など様々な状況での衝突を意図的に作り出し事故が乗員に与える影響を評価することになりますが、自社で行うほか、公的機関に依頼することも場合によって必要となり、合計で最低でも10台は破壊する必要がある、と言われていますね。※JNCAPによる解説はこちら
このテストでは「衝突がクルマに与える影響」を見るもので、クラッシュテストに使用されたクルマは再生ができず、よってメーカーにとっては大きな損失。
もちろん市販車にはこのぶんのコストも含まれることになり、これが「台数が少ないクルマほど価格が高価になってしまう(販売台数でクラッシュテストのコストを割るので)」理由のひとつでもありますね。
なお、リマックは昨年から開始したクラッシュテストにて、すでに9台のリマックC_Twoを破壊したとのことですが、動画を見ると(安全性確保のために仕方がないことではあるものの)やはりショックを隠せない、と言う気持ち(部外者のぼくですらそう思うので、リマックの人たちはきっといたたまれない心情のはず)。
なお、リマックC_Twoは2000馬力近くを発生し、0-100km/h加速1.85秒というハイパーカー。
発表時から現在までの間に技術的進歩があったと思われるため、もしかすると発売の際には「(メルセデスAMG Oneのように)スペックが向上」しているかもしれませんね。
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