| 現時点では実際にこのマタドールMH2が発売されるのかどうかはわからない |
「水素推進システム」の詳細やチャージ方法、航続可能距離も現時点ではナゾのまま
さて、女流スーパーカー系ユーチューバー、スーパーカーブロンディさんが「マタドールMH2」を紹介する動画を公開。
このマタドールMH2はスロバキアの新興スパーカーメーカー「マタドール」が開発・発表したもので、現在ドバイ万博のスロバキア館にて展示がなされている、とのこと。
そしてこのマタドールMH2最大の特徴はスロバキア大学が開発した「水素推進システム」を持つということですが、このパワートレインは完全にゼロ・エミッション、そして出力は600馬力、最高速度は250km/h、0-100km/h加速は3.9秒というスペックを誇ります。
マタドールMH2はこんなクルマ
そこでこのマタドールMH2を見てみると、そのルックスはかなり未来的。
ティアドロップ形状の広いグラスエリアを持ち、かなり独特なボディ形状を持っていますね。
フロントグラスは車体前部と連結されており、見た感じだと、コクピットを中心とした前後軸の「コア」に対し、車両左右から「カバー」を取り付けているような雰囲気です。
ヘッドライトはこう。
ボディパネルの一部はフローティング構造を持つようですね。
ルーフはツルッツル!
ホイールはセンターロック固定、そしてほぼフルカバー。
リアパネルの一部もフローティングマウント。
テールランプはこういった感じでひとつひとつのクリスタルが発光します(起動時には順番に一つづつ光ってゆく)。
ぜんぶ光るとこう。
テールパイプが存在しないため、リアディフューザーはかなり大きめ。
リアフードを開くと水素ボンベとファンが顔を出します。
こちらが水素ボンベ。
ここに蓄えたられた水素を放出して4輪を駆動することになりますが、その原理について詳しくは語られておらず、どうやって動力に変換するのかはちょっと謎です。
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そして水素のチャージはこのリアに設けられたノズルから。
マタドールによると「ガソリン車を同じくらい素早くチャージできる」とのことですが、このあたりの詳細についても不明です。
なお、マタドールは自動車の製造については新参者ではありますが、自動車業界にとっては比較的古参であるといい、その歴史は1905年に「タイヤサプライヤー」として誕生したのち2007年までタイヤ生産を続け、その後はタイヤ事業部をコンチネンタルに売却しています。
さらにその後には他社との合弁によって自動車部品サプライヤーとして大きく成長して今日に至るそうですが、これまでの経験をすべて注ぎ込んだのがこのマタドールMH2コンセプトだと紹介されています。
マタドールMH2を紹介する動画はこちら
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