ケーニグセグが「400km/hまで加速し完全停止するまで」のタイムを大幅更新し記録達成。自身がレゲーラにて達成した記録から1秒、ブガッティ・シロンからは14秒も短縮【動画】

Image：Koenigsegg（Youtube）

｜　やはりケーニグセグのパフォーマンスは底しれない　｜

こうなればぜひとも「最高速チャレンジ」を行ってほしいものである

さて、ケーニグセグがジェスコ・アブソリュートを用いて「時速0帰路から400キロまで加速し、再び0キロまで停止する」までの時間につき、2023年にレゲーラで達成した記録を0.98秒短縮して27.83秒という新記録を樹立したと発表。

さらには（北米の人たちにもわかりやすく）時速0から250マイル（402キロ）、そして0マイルまで記録も更新し、わずか28.27秒でこの偉業を達成したことも明らかにしています（レゲーラの記録より1.33秒速い）。

参考までに、時速400キロと時速250マイルまでに要した時間は18.82秒と19.2秒で、これらはいずれも量産車最速記録となっており、4つの記録はすべて、6月27日木曜日、スウェーデンのオレブロにある飛行場にてケーニグセグのテストドライバー、マルクス・ルンド氏が達成したものである、ともアナウンスされています。

ケーニグセグ・ジェスコは地球上でもっとも速いクルマの一つである

このケーニグセグ・ジェスコは5リッターV8ツインターボエンジンを搭載し、レース用のE85ガソリンを使用した際には1600馬力という途方もない出力を発生しますが、これに組み合わせられるトランスミッションはケーニグセグが独自に開発した「ライト スピード トランスミッション（LST）」。

これは9速オートマチックトランスミッションに分類され、しかし超高速シフトのために7つのクラッチを使用しています。

さらにはエンジンやトランスミッションにかかわらず、ケーニグセグは（ホイールまでも）自社にて開発・製造することが多く、これは多くのパーツやコンポーネントを外部からの供給に頼るパガーニとは大きな違いです。

そしてその理由は単に「自社の求める基準を満たそうとしたならば、サプライヤーからの供給では十分ではなく、結果的に自社開発を行うよりほかはない」から。

I like it like that. 👻 #Koenigsegg #Jesko #Absolut pic.twitter.com/3fn0kw3mSY

— Koenigsegg (@koenigsegg) April 29, 2022

ケーニグセグはブガッティに「記録を諦めさせた」ことがある

そして妥協なき品質をもって製造されたケーニグセグのハイパーカー（自社ではメガカーと呼ぶ）のパフォーマンスもまた比類なく、上述の「0km/h-400km/h-0km/h」記録についても、2017年9月にブガッティが記録した41.96秒を”わずか数週間後には”大きく更新し、驚愕の36.44秒を記録しているわけですね。

さすがにこれにはブガッティも驚きを隠せなかったようで、それまでは最高速含む様々な記録に挑戦してきた姿勢を再考し「今後は記録争いに参加しない」という公式コメントを出すに至っており、つまりはケーニグセグがブガッティに「対抗することの無意味さ」を知らしめることとなっています。

ただ、現在のブガッティの指揮を執るのは、当時の「記録争いから一線を置く」としたCEOではなく、「記録の挑戦することを好む」メイト・リマック氏。

実際に同氏はリマック・ネヴェーラにて様々な記録を獲得していますが、新しく発表されたブガッティ・トゥールビヨンにてなんらかのチャレンジを行う可能性も考えられ（ただしトゥールビヨンの一つのテーマはタイムレスなので、いずれは更新される記録には価値を見出さないかもしれない）、今後の動向には注目が集まります。※ケーニグセグはリマックの記録のうちいくつかを破っている

ケーニグセグ・ジェスコ・アブソルートが「新記録」を達成する動画はこちら

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参照：Koenigsegg