| ブガッティ・シロンの記録を1ヶ月もたたないうちに4.8秒も短縮 |
昨日予告の通り、ケーニグセグ(ケーニグセグ/Koenigsegg)がアゲーラRSにて「0-400キロ、400-0キロ」の加速減速タイムにおいてブガッティ・シロンの記録した41.2秒を大きく更新する36.44秒を記録し、その様子を動画と画像にて公開。
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今回タイムを記録したのはケーニグセグのファクトリードライバー、ニコラス・リリヤ氏で、使用されたアゲーラRSは0-400キロまでを26.88秒で加速し(距離は1958メートル)、400キロから0キロまでを9.56秒で減速(制動距離は483メートル)。
距離にするとそのトータルは2441メートルとなり、これはブガッティ・シロンが記録した3112メートルよりのはるかに短い距離となっています。
なおブガッティはこの記録については「相当に誇りをもって」いて、その記録したタイムをフロントグリルにペイントしたシロンをフランクフルト・モーターショーにも展示したほど。
ブガッティはタイヤ性能を気にする発言を何度か行っているものの、ケーニグセグはそういった発言はなく、となるとケーニグセグがどういったタイヤを使用しているのかは気になるところですね。
なおブガッティにおいては「ヴェイロン」では特殊なタイヤ/ホイールを使用していたのでタイヤ交換は正規ディーラーでなくては行えず、その費用は400万円(タイヤ交換だけで)。
加えてタイヤ交換二回に一回はホイールを交換する必要があり、その維持費は「プライベートジェットよりも高価」と言われるほど。
その後継モデル「シロン」ではタイヤ/ホイールを一般車と同じ構造としたために(それでもタイヤは専用品)タイヤの価格が安くなり、かつ交換も容易になったとされています。
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両者のスペックは?
ケーニグセグ・アゲーラRSは5リッターV8ターボ、出力は1360馬力。
対するブガッティ・シロンは8リッターW16クワッドターボ、出力は1500馬力となっており、パワフルなのはシロンの方ではありますね。
なお今回公開された画像を見ると記録達成に使用されたアゲーラRSにはガムテープが貼られていますが、貼っている位置を見ると「空気抵抗の低減」というよりは「極端な加速/減速を行った場合の飛び石によるボディのダメージを防ぐ」ことが目的かもしれません。
今回のチャレンジは「究極」になると思いますが、それでもこういった「車体をいたわる思いやり」が感じられるのはケーニグセグならでは、と言えそうです。
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