>スウェーデンの自動車メーカー

ボルボがフェイスリフト版EX90を発表。現行世代は登場から10年、しかし時を重ねるごとに「優雅に、洗練され、使い勝手が良くなって」いるようだ

2024/09/05

ボルボがフェイスリフト版EX90を発表。現行世代は登場から10年、しかし時を重ねるごとに「優雅に、洗練され、使い勝手が良くなって」いるようだ
Volvo

| ボルボのフェイスリフトは「メーカーの方針のお仕着せ」ではなくユーザーの側に立った配慮がなされている |

ボルボは戦略変更にも言及、当面はガソリン車の生産を延長

さて、ボルボは完全電動のEX90を展開していますが、それでも(ボルボ最大の)ガソリンSUVを存続させる意向を示しており、今回は(ガソリンエンジンを積む旧来の)XC90のフェイスリフトバージョンを公開。

なお、EX90は2019年にも一度アップデートを受けていますが、今回はさらに内外装に対し、いくつかの改良が加えられています。

ボルボEX90は「10年選手」

参考までに、現行世代のボルボEX90が登場したのはおよそ10年前ですが、ボルボは他の自動車メーカーよりも早いタイミングにて「完全なるEVラインナップ」への移行を表明しており、よってこのEX90はその戦略に従い「比較的早期に退陣」する予定だったのかもしれません。

ただし昨今の「EV需要の低迷」を受けて他の自動車メーカー同様、現行ラインナップを存続させ、つまりは「(フェイスリフトを複数回実施して)延命」を図ることとしたのだと思われます。

New Volvo XC90 Exteriors
Volvo

しかしながらボルボのクルマはもともとタイムレスで優雅なデザインを持っており、よってこのEX90も古さを微塵も感じさせないスタイル/ディティールを持っているように感じられ、むしろ時の流れとともに「洗練されている」ようにも。

New Volvo XC90 Exteriors
Volvo

エクステリアだとグリルデザインが一新され、その両側にはわずかにアップデートされたヘッドライトと改良されたLEDデイタイムランニングライトシグネチャーが備えられているほか、フロントバンパーのエアベントも「垂直」へと変更され、下部のエアインテークは以前よりも長く伸びることに。

リアでは「おなじみの」テールライト形状を維持しつつ、しかし発光パターンが変更されているようですね。

New Volvo XC90 Exteriors
Volvo

新型ボルボEX90のインテリアはこう変わった

インテリアに目を移すと、これまでの9.0インチインフォテインメントスクリーンがなくなり、より大きな11.2インチのタッチスクリーンが装備されていますが、これはダッシュボード中央に収められるのではなく(サイズが大きくなったためか)タブレットのような形状へと変更されフローティングマウントに。

そしてこのディスプレイは「画面が大きく」なっただけではなくピクセル密度が21%向上したことで画面がより鮮明に見えるようになった、とアナウンスされています(オプションでは14.5インチバージョンも選択可能)。

New Volvo XC90 Interiors
Volvo

こういった先進機能のアップデートのほか、ボルボは「車内の静粛性を高めるため、車両の特定の部分に遮音性を高める材料を追加した」と説明しており、さらにダッシュボードには再設計されたエアコン吹き出し口が組み込まれ、リサイクル素材で作られた装飾パネルが採用されることに。

さらに追加のカップホルダーを含むセンター コンソールの収納スペースが増え、実用性が向上したほか、ワイヤレス充電パッドはセンタートンネルの後ろに再配置され、”邪魔にならない”ように配慮されるなど、「使う人に配慮した」改良がなされているようですね(こういった”人に優しい”改良はボルボならではである)。

New Volvo XC90 Interiors
Volvo

あわせて読みたい、ボルボ関連投稿

ボルボの「オーダーメイドプロジェクト」最新版、P1800シアンGTが公開。内外装、エンジン特性や足回りは「エレガント、かつゴージャス、快適」に調整される
ボルボの「オーダーメイドプロジェクト」最新版、P1800シアンGTが公開。内外装、エンジン特性や足回りは「エレガント、かつゴージャス、快適」に調整される

Cyancars | ボルボP1800 シアンは「あらゆる部位を」自分の指定通りにカスタマイズできるようだ | 現時点で生産台数、その価格についてはアナウンスされていない さて、ボルボ自らが「1690 ...

続きを見る

ボルボXC40リチャージが米国でリコール!「意図しない加速、もしくは加速しない、走らない、起動しない」。やはり中国産ボルボはちょっと不安
ボルボが2024年第1四半期の確報を発表。2025年にEV販売比率を50%、2030年に100%にすると言う目標を掲げつつも実際には69%もEV販売が下がり、構成比率は1/4程度に留まる

| 様々な事情があるものの、ボルボにとっては厳しい状況であることは間違いない | 価格戦略やモデル展開、プロモーションなど様々な対応が望まれる状況ではあるが さて、ボルボは2030年までにラインアップ ...

続きを見る

どうしてこんなことに・・・。ボルボの高級EVブランドとして華々しくデビューしたポールスター。ボルボとの区別がつかず販売が落ち込み打つ手なし、ついにCEOも交代
どうしてこんなことに・・・。ボルボの高級EVブランドとして華々しくデビューしたポールスター。ボルボとの区別がつかず販売が落ち込み打つ手なし、ついにCEOも交代

| 正直なところボルボとポールスターですらこの問題を解決できず、ポールスターはボルボを食い物にしてきただけである | こrwは「ボルボ問題」として親会社(吉利汽車)にとって大きな頭痛の種であるようだ ...

続きを見る

参照:VOLVO

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->スウェーデンの自動車メーカー
-, , ,