| パルミジャーニ・フルリエとの関係は15年も続いていた |
ブガッティが高級腕時計メーカー「ジェイコブ(Jacob & Co)」とのパートナーシップ契約を締結した、と発表。
これまでブガッティはパルミジャーニ・フルリエと15年も継続して協業を行ってきたものの、今回その関係を一新し、ジェイコブと新しい未来を築いてゆくことにした、ということになりますね。
なお、パルミジャーニ・フルリエCEO、デビッド・トラクスラー氏は「我々は15年にわたる良好な関係を築いてきたブガッティにはお礼を言いたい。そして我々は多くのことを成し遂げた。今後は別の道を歩むことになるが、ブガッティの未来が素晴らしいものであることを祈っている」とコメントを発表しています(提携解消の際にステートメントを出すのは珍しい)。
ツインターボ・フュリアス・ブガッティ・エディションは39本のみの限定生産
そしてジェイコブはこのパートナーシップを記念して2つのニューモデルを発表。
ひとつは2018年のバーゼルワールドにて発表された「ツインターボ」をベースにした「ツインターボ・フュリアス・ブガッティ・エディション(Twin Turbo Furious Bugatti Edition)」。※実際のブガッティはツインターボではなくクワッド(4)ターボですが
これは先日ブガッティ創立110周年を記念して発売した「ブガッティ・シロン・スポーツ110Ans エディション」にインスパイアされたものだそう。
文字盤外周にはブガッティらしいブルーを配し、パワーリザーブインジケーターにはフレンチトリコロール。
生産数は39本に限定され、カーボンファイバーケースが18本、ローズゴールドケースが18本、ダイアモンドが埋め込まれたケースを持つ最高級モデルが3本という内訳で、すべてにシリアルナンバーが入るようですね。
なお、ムーブメントは3軸トゥールビヨンを2基も搭載し、価格はカーボンケース採用モデルで約5700万円。
エピックXクロノ カーボン・ブガッティは創立110周年にちなんで「限定110本」
そしてもうひとつはブガッティ創立110周年記念にあわせて110本のみが生産されるエピックXクロノをベースにした「ブガッティ・クロノ・エディション・リミッティ11Ans(Bugatti Chrono Edition Limitee 100 Ans)」。
ケースには鍛造(フォージド)カーボンが採用され、文字盤にはフレンチトリコロールを使用したストライプが入ります。
こちらの価格は約400万円に設定され、まだ「お求めやすい」部類ですね。
「ジェイコブ」はこんな腕時計メーカー
ジェイコブの創業は1986年とかなり新しく、創業者はジェイコブ・アラボ氏。
もともとはジュエリーメーカーとしての出発で、腕時計業界への参入は2003年。
そして業界では新参者となるジェイコブが、「ウォッチメゾンとして成長するため」に採用したのが”セレブ向けの腕時計に特化”というリシャール・ミルにもよく似た戦略。
そのため奇抜なデザインを持つ腕時計も多く、人気モデルとしては「ゴースト(74万円)」がよく知られるところですね。※複数の国の時間を表示できる=世界中を飛び回るセレブ向けというコンセプト
そのほか「グローバル(90万円)」、「グランド(90万円)」、「5タイムゾーン(195万円)」なども有名です。
自動車メーカーと腕時計メーカーとのコラボはこんなにある
なお、自動車好きと腕時計好きとはけっこうオーバーラップする部分が多く、ずいぶん前から様々なコラボが存在します。
さらにその数は年々増えているようにも思いますが、現在把握しているのは下記の通り。
アストンマーティン・・・タグ・ホイヤー/TAG Heuer ブガッティ・・・ジェイコブ/Jacob & Co(2019年まではパルミジャーニ・フルリエ/PARMIGIANI FLEURIER) アルファロメオ・・・クロノスイス/Chrono Swiss シェルビー・・・ボームアンドメルシエ/baume&mercier フェラーリ・・・ウブロ/HUBLOT(以前はパネライ/PANERAI) ポルシェ・・・ショパール/chopard マセラティ・・・ブルガリ/BVLGARI ランボルギーニ・・・ロジェ・デュブイ/ROGER DUBUIS(以前はブランパン/BLANCPAIN) イタルデザイン・・・ロジェ・デュブイ/ROGER DUBUIS ベントレー・・・ブライトリング/BREITLING メルセデスAMG・・・IWC レンジローバー・・・ゼニス/ZENITH マクラーレン・・・リシャールミル/Richard Mille アルピーヌ・・・ティソ/TISSOT |