| BR 05はベル&ロスにとって久々の「ヒット」、そして新しい世界を切り開くことになった傑作でもある |
ベル&ロスのファンとしては「BR 05は買っておかねばならない」一本でもある
さて、ベル&ロスが新境地を開くために発売したBR 05。
これは40ミリという(ベル&ロスにしては)こぶりなサイズ、そしてやはりベル&ロスらしくない都会的でクリーンなデザイン、さらにはケースと一体化したメタルブレスを持つというシリーズ。
一見するとベル&ロス特有のインパクトに欠けるのですが、実際に腕に巻いてみると非常に馴染みがよく見栄えがし、「腕時計単体で見るよりも、装着したときのほうが」格好良く見えるという珍しい腕時計です。
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そしてベル&ロスは2017年に、ベル&ロスにとっての基本性能である「見やすさ」を追求した「ホロラム(BR 03 Horolum)」を発表していますが、今回はそのBR 05とBR 03ホロラムとを合体させ、さらに「マイクロビーズブラスト仕上げ」を施した”BR 05 ホロラム”を発売しています。
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ベル&ロス「 BR 05 ホロラム 」はこんな腕時計
このBR 05 ホロラムは「現代建築に採用されるコンクリートが持つ無機質さ、シンプルさ」にインスパイアされたといい、それを表現するためかステンレススティールのケース表面には「マイクロマイクロビーズ加工」が施され、適度にざらついたマットな質感が与えられています。
なお、同様の加工は数年前からいくつかの腕時計メーカーが取り入れていて、オーデマピゲがケース表面に採用したものの、現在はケースやバックルの裏面のみに採用される仕上げなので、なにかとデリケートな加工なのかもしれません(加工自体は難しくないが、傷が入ってもポリッシュで落とすことができず、”新品仕上げ”が非常に困難なのだと思う。ただ、この加工によって傷が目立たない、とも聞く)。
そしてもう一つの特徴はスーパールミノバ(しかも最高品質と最高のコストを誇るC5グレード)とフォトルミネセンス加工によって「暗いところでも明るく読みやすい」インデックス。
ベル&ロスはもともと「航空機の計器」という、情報を伝えることを最優先に考えられたデバイスにヒントを得たデザインがなされていますが、このBR 05シリーズは「ミリタリー」ではなく「都市生活者に向けたオシャレ腕時計」という性質を持ち、しかし「見やすさ」という軸はブレないということですね。
使用されるムーブメントはキャリバー BR-CAL.321(自動巻き)、サイズはほかのBR 05と同じ40ミリ、そしてケースバックも通常のBR 05と同じスケルトン(サファイアクリスタル製ケースバック)、防水性能は100メートル。
ダイヤルもマイクロビーズブラスト加工にあわせた「マットグレー」を採用し、全体的な統一感も抜群です。
価格は63万1400円、世界限定250本。
BR 05 ホロラムにはラバーベルト仕様も
なお、このBR 05 ホロラムにはラバーベルトもラインアップされており、こちらの価格は56万5400円、やはり世界限定250本です。
ぼくはベル&ロスが大好きで、これまでにも相当数を購入していますが(ロレックスに次いで、もっとも多く購入した腕時計ブランドでもある)、このBR 05はいまだ購入したことがなく、一度は購入してみようかと考えているところ。※ぼくが買おうとしてなかなか買うことができない、スーツにあわせるドレスウォッチ的な役割を担ってくれるかもしれない。買うならやっぱりメタルブレスか
初期のベル&ロスの品質はあまり褒められたものではありませんでしたが(質実剛健なSinnが作っていた)、その後に内製化を進め、それとともにプレミアムウォッチメーカーを十分に名乗るだけの品質を備えるに至ったとも考えていて、しかし価格帯はほとんど変わっていないので、現在「かなりお買い得な」部類に属する腕時計ブランドではないか、とも考えています(中古になると一気に安くなるので、中古での購入をオススメ)。
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参照:Bell&Ross