
| DN8にも通じる、「エアが足裏の動きにあわせて移動する」という考え方と構造を持っている |
現時点での「最終進化系」エアマックスではあるが、これからもエアマックスが進化することは間違いない
さて、ナイキ エア リキッド マックスを購入。
ナイキ エア リキッド マックス(Nike Air Liquid Max)は2026年に登場したAir Maxシリーズの中でもかなり異色の新モデルであり、従来の「大きなエアバッグを見せる」という方向性とは違って「薄く、軽く、滑らかに動くAir」を目指して開発されています。
同じように「全面にエアバッグが見える」エア マックス スコーピオン フライニット(下の動画)とは異なり、たしかにエア リキッド マックスではエアバッグのサイズ、そしてカラーが「目立たないように」デザインされているようにも見えますね。
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この記事の要約
- エア リキッド マックスはエアマックスシリーズの中でも「最新」の考え方を持っている
- エアバッグでショックを吸収するというよりは「エアの上を歩くかのような」何も感じさせない自然さを目指している
- 開発コンセプトは「Less Is Max」、「何も感じないほど軽く、流動的で柔軟なAir Max」を目指して設計される

最大の特徴は「Airユニット」
エア リキッド マックスのAirユニット(エアバッグ)は、一般的なAir Maxのような単純で大きなビジブルエアではなく・・・。
- 薄型・ロープロファイル
- 曲線的な特殊形状
- Airユニット内部に初めてカットアウト(くり抜き)を採用
- 足裏の必要な部分に合わせてAirを配置
- その上にドロップイン式Cushlonミッドソールを組み合わせる
という構造を持っており、これによって(ナイキによれば)「空気の上を歩く」感覚に近い、滑らかな足運びを狙っている、とのこと。

これまでのエアバッグの主目的が「ショックを吸収する」というものであったのに対し、エア リキッド マックスでは「足運び」に着目し、エアバッグの中をエアが”移動”することで着地から蹴り出しまでをサポートすることになりますが、この考え方は1年ちょっと前に登場した「DN8」にて取り入れられたもので、そしてこのエア リキッド マックスの開発コンセプトは「Less Is Max」。

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従来のAir Maxは「Airを大きくする」方向へ進化してきたものの、Liquid Maxでは逆に、Airを目立たせることよりも、Airの存在を感じさせないほど自然な履き心地を目指して設計されており、結果としてエアバッグそのものが「小さく」デザインされているというわけですね(効率性が重視されている)。

なお、インソールは他のナイキ製スニーカーとはちょっと異なる「コンビ仕様」でちょっと厚め。※さらには足を包み込むような深さを持っている

そして面白いのは、このインソールを外すと「底の一部が透明」になっていて向こう側が見えること。

デザインもかなり個性的
アッパーは薄型のメッシュをベースに、3層構造のテクスチャードプリントを採用し、今回購入したモデルは「ブラック」ではありますが、初期カラーはなんとヤドクガエル(poison dart frog)をデザインモチーフとした極彩色。※鮮やかなグリーンにクロームのSwoosh、光沢のあるシームレスな仕上げ、半透明のラバーソールという、かなり未来的なデザインを持っていた

なお、ナイキはそのモデルの登場初期には「インパクトのある」派手なデザインを採用し、その後ベーシックなカラーリングに落ち着くというモデルサイクルを採用することが多いように思います(マーケティング上では正攻法である)。

ちなみにアッパー素材はゴアテックスのような感じで伸縮性はなく、「フライニット」とは全く異なるもの(ソールのクッション性能を最大化するため、アッパーの伸縮性を無くして”応力が逃げない”ようにしたのかも。クルマでいえばサスペンションに仕事をさせるためボディ剛性を高めるようなものか)。

なおシュータンはちょっとだけクッション性あり。

とにかくエアバッグ」のインパクトが大
そしてやはりもっとも目を引くのが「エアバッグ」で、黒い光沢があるエアバッグは「球状」のようにも見え・・・。

しかしそれぞれが連結しています。

ヒール部分はこのエアバッグが突出しており・・・。

おそらくは着地の際の圧力を「推進力」へと変えるという考え方を採用しているがために「この形状」なのかもしれません。

エア リキッド マックスは「これからのエアマックス」を示唆するモデル
エア リキッド マックスは上述の通り新しいコンセプトを持っていて、よって「昔のAir Maxが好きな人」より「最新のNikeが好きな人」向けのスニーカー。
特に面白いのは、2019年から開発構想が始まっていたということで、となるとここに至るまでに登場した「全方位にわたりエアバッグが見える」エアマックスシリーズは「エア リキッド マックスに至るまでの過程」だと捉えることも可能です(ナイキはかなり長期的な計画をもってエア リキッド マックスを開発していたとも考えられる)。

上述のとおり開発コンセプトは「Less Is Max」ですが、その前の初期段階では「The Most Nothing Max」という理念を掲げていたそうで、つまり「エア」を売り物にしていたエアマックスから「エアをなくしてしまう」ほどにエアの存在感を消そうとした逆説的な思想を持つのがこのスニーカー。

現時点でその目的は一定のレベルで達成することができたのではと考えられ、しかしナイキはまだまだエアマックスを発展させ続けることは間違いなく、エア リキッド マックスは「Air Maxを次の世代へ進化させるための実験的なモデル」ということなのかもしれません。

| 項目 | Air Liquid Max |
|---|---|
| デザイン | ★★★★★ |
| 未来感 | ★★★★★ |
| クッション性 | ★★★★★ |
| 軽快さ | ★★★★☆ |
| 普段履き | ★★★★★ |
| スポーツ用途 | ★★★☆☆ |
| ファッション性 | ★★★★★ |
| 従来型Air Maxらしさ | ★★☆☆☆ |
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