| ロレックスの供給本数はけして少なくはなく、転売対象として人気であったがゆえにこれまで相場を上げてきた |
そしておそらく、価格が上がりすぎたがために「流通が難しく」なったのだと思われる
さて、ここ最近話題になっているのが「ロレックス相場の急落」。
これまでにもロレックス相場が下がったことは過去に何度かあるものの、今回の場合は「長い期間にわたって下がり続けている」「これまでプレミア価格で取引されたモデルであっても希望小売価格(定価)と接近するか、定価割れで二次流通するケースが出てきている」というのが今までとは異なる部分です。
なお、こういった現象にはいくつかの要因があるものと思われますが、大きな要因としては「希望小売価格が上がりすぎたこと」が挙げられるかもしれません。
ロレックスの「定価」「プレミア価格」はあまりに高くなりすぎた
日本だとここ1年ほどで3回も価格が引き上げられ、もう「普通のサラリーマンが購入できる価格ではない」モデルばかりとなっていて、一部でロレックス離れが起きていること、そして上がりすぎたのは定価だけではなくプレミア価格も同様で、「ここまでの値段を出して購入するものではない」「この金額を出すのであれば、他の腕時計やほかのことにお金を使った方がいい」と考える人が出てきたのだとも考えられます。
同様の例としては「ラーメンにおける1,000円の壁」があるかと思いますが、昨今の原材料や人件費の高騰等に起因するインフレによって、ラーメン店での一杯の価格が「1,000円を超えるように」なってしまい、となると多くの人は「ラーメンに1,000円はちょっと・・・」と考えて他のものを食べるようになったという現象ですね。
実際のところ、2023年はラーメン店の倒産件数が過去最高であったとも報じられていますが、「ラーメンにここまでのお金を出せない」のと同様、「ロレックス(の特定モデル)にここまでお金を出すことはできない」と”我に返る”人が出てきたのかもしれません。
現在、定価を割っているロレックスにはこんなモデルがある
そこで今回、腕時計系ユーチューバーが公開した動画が「定価を下回って購入できるロレックス6選(あくまでも欧州の相場と定価が基準)」。
ここで順にそれらを見てみると、まず冒頭で紹介されるのはエクスプローラー36ミリ(Ref.124273)で、このモデルだとおおよそ定価を15%ほど下回った価格にて流通しているもよう。
そして次はサブマリーナー(イエローゴールド、Ref.126618LB)。
こちらは5-10%ほど定価を下回った相場を形成しています。
3番めはデイデイト36/40ミリ(Ref.228239)で、これは「数%くらい」定価を下回って取引されているようですね。
そしてデイトナ(Ref.116508)だとおおよそ定価と同じくらい。
ヨットマスター(Ref.226659)もわずかに定価を下回るという二次流通価格です。
そしてGMTマスター2(Ref.126715CHNR)は驚きの10-15%安といった相場となっています(あれだけ人気があったのに)。
現在のロレックスの状況を解説する動画はこちら
そしてこちらがジェニーさんの解説する「もはや一部のロレックスは定価以下で買える」という動画。
このほかにも「定価より低い価格で購入できるようになった」という動画もこの1週間ほどでいくつか公開されており・・・。
店頭でも購入できるようになったという動画もチラホラ。
たしかに先日香港を訪れた際、空港内の免税店でディープシーが販売されていて驚きましたが、その場で日本の流通相場を調べてみると「二次流通価格が定価と同じくらい」ということを知って驚き、購入を見送った次第です(円安ということもあって、香港のほうが割高だったということもある)。
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参照:Jenni Elle