■ファッションや腕時計、雑貨など■

IWCが「宇宙空間専用腕時計」、「パイロット・ベンチュラー・バーティカル・ドライブ」を発表。一般人には縁がなさそうな特別すぎる腕時計が誕生【動画】

IWCの腕時計「パイロット・ベンチュラー・バーティカル・ドライブ」正面

Image:IWC

| リューズがない。宇宙専用腕時計がいままでの常識を覆す |

IWCが「まさかの宇宙」へと活動領域を拡大

2026年の「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ」にて、IWCシャフハウゼンが時計史に刻まれる衝撃作を発表し、その名は「パイロット・ベンチュラー・バーティカル・ドライブ」。

名前だけを聞くとどういった腕時計なのか想像がつきませんが、なんとこれは「宇宙イメージ」の時計ではなく、民間宇宙ステーションへのフライトを前提にゼロから設計された、正真正銘の宇宙空間「専用」腕時計なのだそう。

この記事の要点

  • リューズレスの革新: 厚手のグローブ着用時を想定し、ベゼル操作で全ての機能を完結させる新機構
  • 宇宙ミッション対応: 24時間表示のミッションタイムと120時間の驚異的なパワーリザーブを搭載
  • 素材の極致: セラミックと「セラタニウム」を組み合わせ、過酷な温度変化と衝撃に耐えうる堅牢性を実現
  • 公式認証: 世界初の商業宇宙ステーション「Haven-1(ヘイブン1)」へのフライト認証を取得
IWCの腕時計「パイロット・ベンチュラー・バーティカル・ドライブ」文字盤

Image:IWC

宇宙船外活動(EVA)を見据えた、執念の設計

このパイロット・ベンチュラー・バーティカル・ドライブの基本思想は「腕時計」というよりは完全なる「計器(ツールウォッチ)」。

よって高級機械式腕時計のような、装飾や素材にこだわった腕時計ではなく、ただ一点、「機能」のみにフォーカスした設計を持っています。

たとえば、宇宙飛行士が船外活動を行う際、加圧された宇宙服のグローブで小さなリューズを操作するのは不可能で、IWCはこの課題に対し、「時計にリューズを付けない」という大胆な答えを出しているわけですね。

代わりに搭載されたのが、特許申請中の「バーティカル・ドライブ(垂直駆動)」システムで、ケース左側のスイッチで操作モードを切り替え、外側のベゼルを回すことで時刻合わせや巻き上げを行うそうですが、この「道具」としての徹底ぶりこそが、IWCがパイロットウォッチの王者と呼ばれる所以なのかもしれません。

IWCの腕時計「パイロット・ベンチュラー・バーティカル・ドライブ」側面

Image:IWC

パイロット・ベンチュラー・バーティカル・ドライブの詳細

1. 24時間表示の「ミッションタイム」

宇宙ステーションは約90分で地球を一周するため、1日に16回も日の出と日没が訪れることとなり、そのため通常の12時間表示の腕時計だと「午前と午後の区別がつかず」、よってこのパイロット・ベンチュラー・バーティカル・ドライブでは(ブライトリング・ナビタイマー”コスモノート”同様に)24時間スケールを持っています。

加えて、地上との連携に不可欠な「ミッションタイム(UTC/GMT)」を常に示す機能を持っており、これも「地球用の腕時計にはない、宇宙専用腕時計ならでは」の装備ということに。

2. 素材:セラタニウム×セラミック

ケースには軽量なホワイトセラミックを採用したうえ、ベゼルやスイッチなど負荷のかかる重要パーツにはIWC独自の「セラタニウム(チタニウムの軽さとセラミックの硬さを併せ持つ素材)」を使用することで宇宙空間の過酷な環境をクリアしている、と説明されています。

IWCの腕時計「パイロット・ベンチュラー・バーティカル・ドライブ」裏面

Image:IWC

主要スペック表

項目内容
リファレンスIW328601
ケース径44.4 mm
ケース素材セラミック / セラタニウム®(ベゼル)
ムーブメント自社開発自動巻き Cal.32722
パワーリザーブ120時間(約5日間)
防水性能100 m
主な機能ベゼル操作システム、24時間ミッションタイム、デュアルタイム
税込価格4,079,900円(2026年4月時点)

宇宙の覇権争い:オメガ・ブライトリング・IWCの「現在地」

かつて「ムーンウォッチ」の称号はオメガが独占してきましたが、2026年、宇宙は「国家」から「民間」の時代へ移り代わっており・・・。

  • オメガ: NASA公認の絶対的な伝統。
  • ブライトリング: アルテミス計画など、有人ミッションへのロマン。
  • IWC: 米Vast社との提携による、「次世代宇宙ステーションの標準装備」としての実用性。

IWCは「宇宙飛行士のための道具(ツールウォッチ)」「民間宇宙旅行時代のデバイス」としての完成度を極めることで、新時代の宇宙開発におけるマストアイテムとしての地位を狙っています。

ブライトリングの腕時計、ナビタイマーB02 クロノグラフ 41 コスモノート アルテミスII(ヒーロー画像)
ブライトリングが「メテオライト(隕石)文字盤」採用のナビタイマー・コスモノート「アルテミスII」を発表。有人月周回ミッション記念、世界450本のみの限定モデル【動画】

Image:Breitling | 月からの帰還を祝う「隕石文字盤」、過去と最新のミッションとをつなぐ架け橋 | 「アルテミスII」計画公認、ケースバックにはミッションロゴも 有人月周回ミッション「ア ...

続きを見る

【新しい気づき】「リューズがない」ことが日常にもたらすメリット

この腕時計は「宇宙用の設計」を持つものの、実はこの「リューズレス」構造は、地上での日常使いにも大きなメリットがあるといい・・・。

  1. 装着感の向上: 手首を曲げた時にリューズが手の甲に刺さるストレスが皆無。
  2. 防水・防塵性の向上: 時計の最大の弱点である「リューズの隙間」を廃し、垂直駆動システムを内蔵することで長期的な信頼性が飛躍的に高まっている。

結論:これこそが「エンジニアリング」の到達点

「パイロット・ベンチュラー・バーティカル・ドライブ」はラグジュアリーウォッチではなく、シャフハウゼンのエンジニアたちが重力と常識から解き放たれて作り上げた「人類の知恵の結晶」。

400万円を超える価格は決して安くはありませんが、世界初の商業宇宙ステーション「Haven-1」と同じフライト認証を得た「本物の宇宙機器」を腕に巻くという体験は、他のどんな時計でも味わえない格別なものになることは間違いないのかもしれません。

「パイロット・ベンチュラー・バーティカル・ドライブ」を紹介する動画はこちら

あわせて読みたい、IWC関連投稿

興味があって欲しいと思うのになぜか「買うに至らない腕時計メーカー」5選。IWC、ブライトリング、タグ・ホイヤー、ゼニスを「買わない」理由を考える
興味があって欲しいと思うのになぜか「買うに至らない腕時計メーカー」5選。IWC、ブライトリング、タグ・ホイヤー、ゼニスを「買わない」理由を考える

Image:IWC | いつも気になるブランドではあるものの、なぜか手を出すのがためらわれる | 明確ではないものの、そこにはおぼろげながらも「自分なりの理由」が見えてくる さて、世の中にはいろいろな ...

続きを見る

IWCの新作腕時計「ポルトギーゼ・クロノグラフ・セラタニウム」ヒーロー画像
「らしくない」の出た。漆黒の衝撃、IWC「ポルトギーゼ・クロノグラフ・セラタニウム(IW371631)」が魅せる究極のステルス美【動画】

Image:IWC | アイコニックな名作が、かつてない「ダークモード」へ | IWCが「時間を読み取りにくい」ステルス仕様を発売するとは 1930年代の誕生以来、端正な顔立ちと航海計器に由来する精密 ...

続きを見る

【世界1,063本限定】IWC「パイロット・ウォッチ 41 ジョージ・ラッセル」2モデル登場。F1の知性と漆黒のセラミックが融合
【世界1,063本限定】IWC「パイロット・ウォッチ 41 ジョージ・ラッセル」2モデル登場。F1の知性と漆黒のセラミックが融合

Image:IWC | サーキットの貴公子、ジョージ・ラッセルの哲学を腕元に | ジョージ・ラッセル「自分にとって、腕時計はその瞬間の思い出を刻むもの」 モータースポーツの最高峰F1。そのグリッドで最 ...

続きを見る

参照:IWC

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

-■ファッションや腕時計、雑貨など■
-, , , , ,