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アストンマーティンが1960年代に生産していた「DB4 GT ザガート」を19台のみ復刻し、完成車を公開。当時と同じ技術、製法を使用しながらも要所要所は現代風に

2019/06/12

| 販売はDBZ GT Zagatoとのセットで8億8000万円に |

先日アストンマーティンが生産を開始したと発表した「DB4 GT Zagato」。

これはアストンマーティンが「2台ペアで19セットのみ、8億8000万円で」販売すると公表した”ペアの片方”。
このペアはDB4 GT ZagatoとDBS GT Zagatoの2台で構成されますが、DB4 GT Zagatoはアストンマーティンが1960年から1963年にかけて19台のみを製造したクルマの復刻版というポジションです。

なお、この「ペア」はアストンマーティンがザガートの100周年を祝って発売するもので、大変に価値の高い限定モデルということになります。

当時の生産も「19台」

このアストンマーティンDB4 GT ザガートは1960年代に活躍したレーシングカーで、職人が手で叩き出したアルミ製のボディパネルを持っており、エンジンは3.7リッター直6。

当時19台のみ製作されていますが、ザガートは1919年に創業したということ、そして今年は2019年であるという、「19」が揃った今、19台のみが新たに生命を吹き込まれています。

そして今回公開された赤い個体の画像が”新しく生産された”DB4 GTザガートですが、これは今年のル・マン24時間レース開催中に展示される、とのこと。

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このDB4 GTザガートは当時のDB4 GT ザガートに対して極限まで忠実に作られており、ボディパネルを職人が叩いて成形する様子が公開されています。

そしてこのDB4GT ザガート「継続版」を生産するのはアストンマーティンのヘリテージ部門。

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車体構造にはチューブラーフレームを採用し、FIA規定に従ったロールケージも組まれているとのことなので、「ヒストリックレースに出場可能」ということになりそうですね。

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キルスイッチは車体横のエアアウトレット内に。

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エンブレムは現代のものとは異なり、「DAVID BROWN」の文字。
デビッド・ブラウンは1942年〜1972年の間、つまりDB4 GTザガートが生産されていた時期にアストンマーティンを所有していた実業家です。

なお、「DB」はデビッド・ブラウンの頭文字で、すでに経営者が変わっているものの、現在でもアストンマーティンはこの伝統を守っている、ということになりますね。

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すべてが当時と同じではなく、エンジンは3.7リッターから4.7リッターへと排気量がアップし、これによって出力は390馬力へ。
トランスミッションは当時と同じ4速マニュアルのままだそう。

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ただ、当時のDB4 GTザガートは3.7リッターエンジンから314馬力を発生させているので、新しいDB4 GTザガートよりも「かつての」DB4 GTザガートのほうがリッターあたりの出力が高い、ということに。

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タイヤも「昔っぽい」パターンを持つ専用品が用いられています。

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なお、「当時と同じではない」部分はインテリアにも存在し、それは「カーボンファイバー製のシート(当時、カーボンファイバーは存在しなかった)」。

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メーターの走行距離はもちろん新車なので「ゼロ」。

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