| これこそまさにウイットの効いた発言? |
先日より「フェラーリがSUV(クロスオーバー)を発売」という噂が出ていますが、今回はその構造についての噂。
フェラーリは4ドアについて過去に「4枚ドアの車は作らない。いかにそれが速くとも、スポーツカーとは言えないからだ」と発言していますが、今回発売のSUVは単なるGTC4ルッソのリフトアップ版ではなく、4枚(リアハッチを入れると5枚)ドアを持つと見られ、となるとその発言と相反することに。
ただしフェラーリは「見えないドアはドアじゃない」つまりドアが4枚あっても、それがドアに見えなければいいじゃないと考えているようで、まるで一休さんのとんちのような論法に。
見えないドアとはこれいかに、と思うのですが、一般的なドアの形をしていないのかもしれません。
最近のフェラーリは大きく変わりつつある
これまでもフェラーリは「エントリーモデルは作らない(エントリーモデルのフェラーリとは中古フェラーリだ、と論じていた)」としながらもカリフォルニアを投入し、実際に購入者の70%が新規にフェラーリを購入した人という現実も(つまりはエントリーモデルで客層を拡大できた)。
さらには「ディーノ」をV6エンジン搭載で投入という話もありますが、「カリフォルニア」「ディーノ」という歴史的なネームは「エントリーモデルではない」ということをフェラーリファンや株主に対するエクスキューズなのかもしれません。
なお今回のSUVについては「F16X」もしくは「FUV(フェラーリ・ユーティリティ・ビークル)」と呼ばれており、エンジンはV8ツインターボ、V12自然吸気エンジンを搭載すると見られ、座席も4ないし5、そしてハイブリッドを搭載と予想されているようです。
このSUVについて、その価格はGTC4Lussoのちょっと上くらいと言われ、生産台数は年間3000台、とも。
フェラーリといえども営利企業なので利益を伸長させる必要がありますが、しかしそれと「希少性」は相反。
「生産台数は増やさない」としながらも実際はジリジリと生産台数が増えていますし、「モデルごとの希少性」を保つためかFFではV12しかラインアップされなかったのに対しGTC4ルッソでは(一応別モデルとなる)V8モデルも追加しています。
フェラーリは以前に「販売台数を伸ばすにはモデルラインアップを増やすしかない」とも発言していますが、実際に現在はその方向に動いていることになり、とりあえずは(本当に発売されるのであれば)”見えないドア”とはどんなものか気になって仕方がありません。
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