| フェラーリをオーダーするということはやはり特別だ |
さて、GQジャパンに連載中の「自動車評論家、西川淳氏がフェラーリ488スパイダーをオーダーし、納車されるまで」。
今回は第三回が掲載され、オーダーした後に生産となり納車されるまでの様子が紹介されています。
フェラーリはオーダーした瞬間からその「フェラーリ・ワールド」に浸れると言われますが、噂に違わぬもてなしぶりには改めて驚かされますね。
納車を待っている間のホスピタリティはハンパない
まず、オーダーしたフェラーリ488スパイダーの総額は4500万円。
車両本体価格が3450万円で、そこから諸経費250万円くらいを引いたとすると、「800万円くらいがオプション」という計算に。
スペシャルペイントカーボンパーツ、インテリアではシート、レザー、ステッチといったカスタムがその内容となりますが、「さすがはフェラーリ」。
なお西川淳氏によると、フェラーリの注文~納車までの「おもてなし」は下記の通り。
今回のフェラーリ488スパイダーのオーダーから出荷まではなんと「2年半」。
通常の488スパイダーだと1年7ヶ月位で届くと聞いているので、これはやはり「オプション」実現に時間をかなり要する(そしてその時間はもちろんオプションコストになる)、ということなのでしょうね。
1.商談時にはA3サイズの車両に関する資料が渡される
2.カタログはフォトブック形式で、オーダーした人のみがもらえる。動画アプリもあるらしい
3.オーダーするとウエルカムギフトがディーラーから、本社からはオフィシャルマガジン「TOFM(ザ・オフィシャル・フェラーリ・マガジン)」が届く
4.生産待ちの間に特製キーケースが届く
5.リトグラフ(一番上の画像)が届く
6.生産中は組み立てている時の画像が届く
7.出荷時の連絡が来る
8.納車後にフェラーリCEO、セルジオ・マルキオンネ氏から革の装丁が施されたレターが届く
9.その後に実際にオーダーしたフェラーリと同じ仕様の1/18ミニカーが届く
なお、フェラーリは昔から「顧客を選ぶ」メーカーですが、その反面「選ばれし者」はこれほどの待遇を受けることになり、まさに羨ましいのひとこと。
本社工場の見学についても、殆どのメーカーは「オーナーでなくても」入れるものの、フェラーリは「オーナーでないと入れない」という制限があります。
これはフェラーリに登録してあるオーナーの名前とパスポート記載の名前とが一致しないと入れないとのことで「替え玉」も不可能(と現地で聞いた)。
この世界に足を踏み入れることは容易ではありませんが、いったん踏み入れれば「家族」としての歓迎を受け、様々な「特権」が付与されるのはこれまでにも紹介してきたとおりですが、それだけに「そこから出たくなくなる」様々な仕掛けがあると言えそうですね。