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驚愕の1億万円超え?フェラーリ初EV「Luce(ルーチェ)」の価格とスペックが一部にて報じられる。その性能は「EV」よりもガソリン車に近いようだ

フェラーリ ルーチェのセンターコンソールと物理スイッチ

Image:Ferrari

| フェラーリは5月に新型EV「ルーチェ」の発売を控えている |

現時点ではあくまでも「ウワサ」レベルにはとどまるが

さて、いよいよ来月に迫ったフェラーリ初のEV「ルーチェ」の正式発表。

現時点ではわかっていないことのほうが多く、しかし今回、ブルームバーグがその衝撃的な価格と詳細スペックについて報じており、ここでその内容を見てみましょう。

この記事のポイント

  • 予想価格は約55万ユーロ(約1億200万円)からという超弩級の設定
  • 最高出力1100馬力オーバー、0-100km/h加速はわずか2.5秒
  • 122kWhの大容量バッテリーを搭載し、航続距離は約530kmを確保
  • テスラやポルシェを遥かに凌ぐ、ラグジュアリーEVの頂点を目指す
フェラーリ ルーチェのクロックと物理スイッチ

Image:Ferrari

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フェラーリ初のEV「Luce」がついにベールを脱ぐ

「フェラーリが電気自動車を作る」というニュースが世界を駆け巡ってから数年。ついにその具体的な姿が見えてきたとしてネット上があわただしくなっており、最新の報道によるとフェラーリ初のEV「ルーチェ」の予価は55万ユーロ(現在の為替レートで約1億200万円くらい)になると報じられています。

これは、ポルシェ・タイカンやテスラ・モデルSといった既存の高性能EVとは一線を画す、全く新しいカテゴリーの誕生を意味しています。

圧倒的なパフォーマンスと最新のElettricaプラットフォーム

ルーチェはフェラーリが新たに開発した「Elettrica(エレットリカ)」EVプラットフォームを採用。

前後2つの電動アクスルを4モーターにて搭載し、これまでのガソリン車では到達できなかった領域のパワーを手に入れています。

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Luceの主要スペック一覧

項目スペック詳細
最高出力合計 1,100 hp 以上
フロントアクスル282 hp / 3,500 Nm (ホイールトルク)
リアアクスル831 hp / 8,000 Nm パフォーマンスローンチ時)
0-100km/h加速2.5 秒
最高速度約 310 km/h
バッテリー容量122 kWh
航続距離約 530 km

これら「ウワサレベル」の数字を見るに、その出力はフェラーリの市販車史上「最強」、そしてEVとしては例外的に高い最高速度がわかりますが(EVはバッテリーの消耗を抑えるため、意図的に最高速を下げることが多い)、0-100km/h加速もまた「EVらしくない」2.5秒(近年のハイパワーEVだと1秒台が当たり前になってきている)。

これらの数字を見る限りだと、フェラーリはルーチェを「EV」としてよりも「ガソリン車」と同じ基準で作ろうとしていることも理解でき、さらに飛躍した解釈を行うならば、「フェラーリの考える、クルマとしての理想像」はすでに完成しており、そしてそれは「パワートレインに依存しない」ということなのかもしれません。

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もはや競合不在の「超ハイエンドEV」

上述の通り、フェラーリは速いEV」を作ろうとしているわけではなく、ルーチェの価格設定からも分かる通り、彼らが狙っているのは販売台数の追求ではなく「フェラーリらしい、そしてエクスクルーシブな価値」。

現在、高性能EVの代表格である「ポルシェ・タイカン ターボGT」や「テスラ・モデルS プラッド」は非常に優れたパフォーマンスを誇りますが、ルーチェはそれらと同じ土俵で戦うのではなく、むしろ「全く別のカテゴリを創出すべく」それらを遥かに上回る価格帯とブランド力により、富裕層向けの「宝石」としての地位を確立しようとしているのだと思われます。

そしてこういった戦略は「プロサングエ」にも通じるものがあり、しかしフェラーリは(自社の)既存車種のいずれとも比較されないようにという考え方からなのか、元アップルのデザイン責任者であるジョナサン・アイブ氏が率いる「LoveFrom」との提携により、インテリアには物理ボタンやレトロなステアリングなど、デジタル一辺倒ではない「官能的な操作感」が残されることもわかっています。

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そう考えるならば、ルーチェは「フェラーリらしい」「フェラーリらしくない」という2面性が同居するクルマということになり、しかし多くのファンが懸念しているのは「エンジン音のないフェラーリに価値があるのか?」という点。

しかし、フェラーリは今回のEV開発において、モーターのサウンドや挙動、さらにはドライビング・ダイナミクスを徹底的に追求していることも明かされており、ルーチェ(イタリア語で「光」)という名の通り、内燃機関の呪縛から解き放たれ、光のような鋭いレスポンスと静寂の中に宿る力強さを提供することで、「EVこそがフェラーリの新しい官能性を引き出す」というメッセージを世界に示そうとしているわけですね。

結論

フェラーリ「ルーチェ」は”時代が求める”電動化への対応のための妥協策ではなく、それは、100年に一度の変革期において、跳ね馬が「ラグジュアリーの頂点」であり続けるための決意表明ともいえるもの。

約1億円という価格は決して安くはありませんが、1100馬力を超えるパワーとフェラーリの伝統が融合したこの一台は、「EV市場の勢力図を根底から塗り替える」ことになるのは間違いなく、さらには「これからのEVのあり方」を示す光明となるのかもしれません。

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