| 一応公道走行は可能らしい |
デンマークのゼンヴォ(ZENVO)が新たなハイパーカー、TSR-Sを発表。
ZENVOはこれまでも幾つかのモデルを発売していますが、これはサーキット専用モデル「TSR」のストリートバージョンということに(”S”はストリートの意味)。
エンジンは5.8リッターV8で、これにスーパーチャージャーをドッキングさせることで1177馬力を発生します。
0-100キロ加速は2.8秒
重量はわずか1495キロと非常に軽量で、そのため0-100キロ加速はわずか2.8秒。
トップスピードは電子的に制限されて時速325キロにとどまるようですが、この「制限」の理由は不明。
というのも、同じゼンヴォから発売されているST1の最高速度は時速375キロ、昨年やはりジュネーブで発表されたTS1GTの最高速度は時速402キロ。
出力としては今回のTSR-Sのほうがいずれよりも高く、ここはちょっと「謎」ですね。
車体そのものはカーボン製シャシーに軽量スチールとアルミニウムを使用したサブフレームをドッキングさせたもので、乗車定員は2名、駆動輪は後輪のみ。
なお、トランスミッションはデュアルクラッチだとアナウンスされています。
外観だとこれまでに発売されたどのゼンヴォ製スポーツカーよりも大きなリアウイングが目につきますが、これはマクラーレンのように「エアブレーキ」として動作するだけではなく、「前後」に動くことで車体を安定させる効果がある、とのこと。
デザイン的にはこれまでのモデルを踏襲したものとなっていますが、ゼンヴォとしては「ヘッドライトは鷹、サイドのプロフィールは獲物に飛びかかろうとするライオン」をイメージした、と述べています。
インテリアはカーボンむき出し
インテリアの画像は少なく、しかし「ほぼレーシングカー」とのこと。
画像から判断できるのはポリエステルメッシュ素材で、これは最近ポルシェやフェラーリにも採用されるものですね。
ちなみにエアコン、オーディオ、カーナビ、エアバッグは装着されず、シートはカーボン製のシェルを持つハードなもの。
基本的には「カーボンむき出し」で、必要な部分、たとえばダッシュボードには「ウインドウへの映り込み防止のために」アルカンターラがちょっとだけ使用される、といった程度。
価格や生産台数は未定ですが、標準モデルですら1億円を超えると言われるので、このTSR-Sはさらに高価であることが予想できます。