| ジンガーが最新作「マルホランド・ドライブ」を公開 |
空冷ポルシェのレストア&カスタムを得意とするジンガー(Singer Vehicle Design)が最新作を公開。
これまでのモデルとは異なり、ボディ全体にマルホランド・ドライブ(ロサンゼルスにあり、多くのカーブを有することで知られる)の地図を描いているのが特徴で、いかにも「走りを標榜した」という印象を受けます。
マルホランド・ドライブは現地の走り屋の間で有名な「峠」
「マルホランド・ドライブ」というとデヴィッド・リンチ監督の映画(2001年)がすぐに思い浮かぶものの、該当の地は1960-1970年代には夜間にハイパフォーマンスカーが集まってレースをしていたことで有名だそうで、今回のジンガー製ポルシェ911もまた当時をイメージして「大型のドライビングランプ」を装備しています。
ベースとなるのは964世代のポルシェ911で、リトラクタブル式のリアフードは固定式のダックテール風リアウイングへと置き換えられていますね。
なお964ベースながらもヘッドライトのベゼルやウインドウモール、ドアミラーなどは「930風」。
ウインカーやテールランプもやはり930っぽいパーツへとリプレイスされています。
ホイールは「RSワタナベ」風ですね。
今回インテリアの画像はなく、しかしボディカラー同色のロールケージもチラリと見えます。
ダッシュボードやシートはこれまでのジンガー・ポルシェ同様、編み込みなどを使用した美しい仕上がりを持つであろうことは想像に難くないところ。
エンジンについても不明で、通常であれば3.8~4リッター、もちろん空冷フラットシックスを使用し、出力は顧客の要望に応じて500馬力程度までを発生可能。
この「マルホランド・ドライブ」のマフラーはかなり下の方まで出っ張っていて、もしかするとなんらかの特別なチューンが施されているのかもしれません。
「ジンガー・ポルシェ」は顧客の注文を受けてから一台づつ個別に制作を行うので、この「マルホランド・ドライブ」もやはり顧客からのオーダーを受け、そして完成させた個体なのでしょうね。
もちろん価格についても非公開で、ジンガー・ポルシェのコストは一般的におおよそ5000万円前後(仕様によって大きく変わる)。
プロジェクト発足時は2000万円くらいと言われていたものの、「こだわりを詰めてゆくと」どうしてもこの価格となってしまうのは納得できるところでもあります。
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