| フォードGTは購入後二年間は売却できない |
フォードGTがオークションへと出品され、新車価格の4倍となる約2億円で落札。
これは「相当な高額落札」だと言え、フォードGTの人気の高さも伺えるところ(この価格は比較的新しい車では、そしてフェラーリ以外ではめったに出ない)。
なお、フォードGTの転売としては昨年にプロレスラーのジョン・シナ選手が購入後すぐにこれを売却したものが有名。
その後フォードは「購入後二年は転売できないという契約がある」としてジョン・シナ選手に対して訴訟を起こし、逆にジョン・シナ選手も「そんな契約はない」とフォードを訴えることに。
フォードはGTの転売に対してはかなり強気
フォードGTはル・マンでの活躍で知られる「フォードGT40」の後継モデル(三代目にあたる)で、カーボン製シャシーに3.5リッターV6/647馬力エンジンを搭載。
生産は年間250台に絞られて「2年のみ」の生産であったものの応募が殺到し、そのためフォードはこれを「4年」つまり1000台へと限定台数を拡大しています。
ただ、この背景には、幅広く一般人から応募をつのった割に「著名人やインフルエンサー、ネット上の価値が高い人にしか当選しなかった」こと、「落選した人には簡単な断りのメールしかなかった」ことで炎上を招き、その対策としての側面もあるのかも。
ちなみに今回オークションに出品されたフォードGTは2017年の生産で、シリアルナンバーは48。
走行わずか10キロ程度なので「転売目的」での購入であることは間違いなさそうですが、フォードはこのオーナーを「見つけ出す」としており、ジョン・シナ選手に対してと同様、かなり強気の対応を行う意向を示しています。
この「二年縛り」は今回の件で有名になってしまいましたが、二年経てばフォードGTの「売り物」が出てくることは容易に予想でき、そのとき逆にフォードGTの相場が崩れることにもなりそうですね。