| クラシックカーの落札記録が塗り替えられる |
フェラーリ250GTOがオークションにて邦貨換算77億円(7000万ドル)で落札され、クラシックカーにおける「競売での落札価格記録」を更新。
これまでのフェラーリ250GTにおける最高記録は41億円だったので、大きく記録を伸ばしたということに。
なお、この個体は1963年製でシリアルナンバー4153GT。
多くの250GTO同様にレースに参加しており、1963年のル・マンにも参戦して4位でフィニッシュしたものだそう。
そのほか1964年のツール・ド・フランス、1964/1965年には14のレースに参加し、1966-1969にもスペインで活躍した後に現役を引退。
そして最も重要なのは「一度もクラッシュしたことがない」ということで、これがこの個体の価値を非常に高いものとしているようです。
2000年に売却された際の価格は6億円
その後1980年代にフランス人のアンリ・シャンボン氏が購入した後、1997年にはスイス人のニコラウス・スプリンガー氏の元へ。
スプリンガー氏はグッドウッドでのイベント中に開催された競技に参加していますが、ここでも「無事故」を保ったまま。
その後2000年にドイツ人のコレクター、ハラー・グロー氏へ売却し(このときの売却金額は約6億円)、その3年後にさらにドイツ人のクリスチャン・グリーゼル氏がこれを購入しています。
1990年代にイギリスのフェラーリ・スペシャリスト、DKエンジニアリングがレストアを行い、2012-2013年にかけてフェラーリ・クラシケによる証明書も取得済み、とのこと。
https://www.youtube.com/watch?v=dMwK7gVKWSc
フェラーリ250GTOはもっともフェラーリで価値があるとされている
なお、フェラーリ250GTOの登場は1962年(フェラーリによる公式解説はこちら)。
250GT SWBからの発展モデルだとされ、その開発目的は「ジャガーD-Typeに勝てるクルマを」。
いくつかのバリエーションがあるものの、製造は「全部で39台」と言われています。
しかしフェラーリには「250GTOを超える価値を持つクルマ」があるとされ、それは「1964年製フェラーリ275GTB/Cスペチアーレ」で、これは250GTOの実質的後継モデルですが、製造はわずか3台。
2台の存在が確認できているものの、いずれも売りに出される可能性は低いとされ(そのうち一台はオーナーが死去したので競売にかけられる可能性も)、こちらはいざオークションに登場すれば「100億円を超える」とも言われていますね。